突然、お住まいの地域が地震や台風などの被害を受けたら、まずは安全な場所に避難すべきですが、お子さんのいらっしゃるご家庭の場合はそう簡単にはいきません。
お子さんが小さい場合は、親御さんが全て面倒を見なければならないのは当然です。
そのため、突然の災害にも慌てずに対応できるように、普段から防災に関するご自身の準備とお子さんのための準備の両方に対応しておきましょう。
台風、地震、豪雨などの災害時、ご自身だけではなく、大切なご家族の一員であるお子さんを守るためにも、最低限準備しておきたい防災グッズをご紹介していきます。
子供のいるご家庭が用意する防災グッズとは?
突然の災害時、赤ちゃんや小さなお子さんがいると、すぐには逃げられません。
災害が起きてから荷物の準備をしているようでは逃げ遅れてしまいます。
お子さんの場合は、大人についていくだけでも精一杯ですので、親御さんが平時の時に、事前に大切なものや防災グッズをまとめて用意しておくようにしてください。
空腹を避け水をしっかり確保
食べ物や水がないと、子供が不安になって泣き止まなくなることがあります。
お腹がすいていると、それだけで機嫌が悪くなるお子さんもいます。
お腹がすいているのに何も食べるものがないというだけで、子供にとっては大きなストレスになってしまうからです。
そのため、子供向けのお菓子やミルク、離乳食など、お子さんの年齢に合わせた簡単な食べ物を準備しておくことが重要です。
ストレスを軽減しなければならない
災害時は、小さなお子さんほど何もできないために、強い恐怖やストレスを感じます。
気分を紛らわせるためにも、おもちゃやストレスを解消できるグッズを持ち物の中に少しだけ入れておきましょう。おもちゃを見て、笑わせてあげることで嫌なことや恐ろしいことも一時的に忘れることができます。
子供に持たせる防災グッズ
子供さんには、緊急時の判断能力がまだ備わっていません。
そのため親御さんが事前に子供一人ずつに必要となる防災グッズをリュックに入れてもたせるようにしてください。
親御さんが荷物を全て背負うと、重くて移動しにくくなるからです。
お子さんにも荷物を持ってもらい負担を軽減してください。ご家族で荷物を分担することで、生き残るためにもより多くの食料や生活用品を運ぶことができます。
ママが持つ子供さんのための防災グッズ
お母さんが持つ防災グッズとしては、次の項でご説明するもの以外では、母子手帳、保険証、常備薬、ホイッスルなどがあります。
母子手帳は、お子さんの出産や予防接種の記録が載っている重要な書類です。常備薬は、大人用と子供用を常備し、飲む量なども紙に記載しておきましょう。
防災グッズはさっと持ち出せる場所に設置
防災グッズは、「非常持ち出し袋」などにまとめて入れておき、簡単に取り出ししやすい場所に置いておくことをおすすめします。
引き出しや押し入れの奥に入れていると、家具が倒れて取り出せなくなることがありますので、できればいつも目にするところに置いておきましょう。
お子さん向けに必要な防災グッズのご紹介
次にお子さん向けに準備しておきたい防災グッズについて、必要最低限のものに限ってご紹介していきます。
あれもこれも持っていけないので、必要なもの以外はばっさりと切り捨て、避難所に逃げることを優先しましょう。
粉ミルク・離乳食・おやつ
空腹は、赤ちゃんやお子さんを最も不安にしてしまいます。
そのため、普段食べているようなお菓子をいつも用意しておいてください。長期間保存できるものがおすすめです。
赤ちゃんの場合は、粉ミルクや離乳食など、年齢に合わせた食ベ物が必要です。
スティック型やキューブ型の粉ミルク、ミルカー、おかゆ、ベビーフードなど長期保存できるものを用意してください。
哺乳瓶・歯ブラシ
哺乳瓶は、使い捨て型、折り畳み型などがありますが、紙コップでも代用できます。
歯ブラシは子供用で、歯磨き粉と併せて持ち運びできるセットがおすすめです。
おむつ・おしりふき
おむつは、必要枚数に限定し、圧縮袋に入れて保管しておきます。
お風呂に入れないことが多いので、おしりふきやウェットティッシュなどがあると、ある程度は清潔な体を保てます。
着替え・抱っこ紐
洋服は薄いタイプの肌着を用意し、冬は重ね着で対応してください。靴下は足を保護するためにも多めに用意してください。
抱っこ紐を使うと、両手が使えますので、荷物を持って移動するのも楽です。
バスタオル・カイロ
バスタオルは防寒用にもなります。
また、おむつ替えや着替え時に下に敷いて使うことができます。
カイロは、寒い冬には必要です。さらに、食べ物や飲み物を温めることができます。
おもちゃ
お気に入りのおもちゃや子供さんが興味を持っているおもちゃをいくつか持っていってください。
ストレスや不安を解消するのに役立ちます。
定期的に見直ししたい子供さんのための防災グッズ
仕事や子育てに忙しいと、つい災害時の防災対策は後回しになってしまいます。
疲れている時ほど、準備がおろそかになってしまい、いざという時に慌てます。
そのような失敗をしないように、防災グッズはお子さんとともに定期的に見直す機会を作り、災害や防災に関する正しい知識を学びましょう。
おむつや衣類のサイズはすぐに変わる
小さなお子さんはまだ成長過程の真っただ中です。
数か月もたつと、衣類のサイズが合わなくなってしまいます。おむつや衣類などは、子供の成長に合わせて入れ替える必要がありますので、定期的な見直しがとても重要になります。
賞味期限に注意
レトルト食品や缶詰などの長期保存が可能な食べ物もありますが、賞味期限切れにはご注意ください。
一年に一度は、食品や飲料の保存期間や賞味期限を再確認し、残り一年以内で期限が切れてしまうようなら、全て交換するようにしましょう。
大切な食料も賞味期限が切れていたら、ただのゴミになってしまいますので注意が必要です。
カイロや電池などにも使用期限あり!
食べ物ではありませんが、カイロや電池などにも使用期限があります。
長期間放置していると、使えなくなっていたりしますので、一年に一度は有効期限を確認してください。
だいぶ古くなっているようなら、使い切るようにし、新しいものに交換してください。
まとめ:災害時にはお子さんのための繊細な準備が必要!最低限必要な防災グッズは事前準備!
今回は、子供さんのいるご家庭が用意しておくべき防災グッズとは?
といったテーマで小さなお子さんや赤ちゃんのいるご家族が用意しなければならない防災グッズについて必要なものに限ってご紹介しました。
お子さんの数が多くなるほど、荷物も増えますので、どの荷物が必要なのか、必要最小限に留める努力が必要です。
また、お子さんの防災意識を高め、防災知識を学ぶ機会にもなりますので、年に一度は防災グッズの見直しを行い、防災訓練を実施するといいでしょう。
ご家族みんなで取り組み、お子さんにも荷物を分担して持ってもらうなど、役割分担などもしっかりとやるようにしてください。
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