津波が起きたときにやってはいけないこととは?

地震の発生は予想できないものですが、津波の発生も同様に予想できない難しい性質の自然災害です。
例えば、地震が起こっても津波が起こらないことがありますし、揺れの弱い地震でも津波が発生することがあるからです。
地震が起こったときは、当然ながら津波の発生も想定し、焦らず落ち着いて正しい行動をとってください。
津波が起こりやすい地域の方だけではなく、旅行中に運悪く大震災に遭遇してしまうこともありますので、「津波が起きたときにやってはいけないこと」と「正しい対処法」についてそれぞれの正しい知識を学んでおきましょう。
間違ったことや無駄なことをやってしまって命を落とすようなことは避けましょう。
そこで、今回は津波発生時にやってはいけないことに焦点を当てて、それがなぜだめなのか?といった理由やどうすればよいのか?などについて詳しく解説していきます。

目次

津波は「津波てんでんこ」で点呼や集合する必要なし

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なぜやってはいけないのか?

地震と津波の発生が予想される地域は、津波が来たらすぐに逃げるようにしてください。
ご家族を待っていたり、連絡を取ったりしている時間はありません。
ご近所で集合し、点呼を取ってからみんなで逃げる余裕なども全くありません。
津波のときは、「津波てんでんこ」といって、津波が来ると予想される場合は、ご家族や友人同士で集まる必要がなく、てんでんばらばらに逃げろ!といった意味の言葉がありますので思い出してください。
とにかく急いで高台や避難所に逃げるようにしてください。

どうすればいい?対処法いろいろ

「津波てんでんこ」を思い出し、津波警報が鳴ったら、すぐに安全な場所に逃げてください。
とっさの判断が重要ですが、地震で津波が起こることがわかっている場合は、災害時に備えて、ご家族や知人同士で避難場所や待ち合わせ場所などを決めておき、とにかく各自バラバラになっても安全な場所に逃げることを優先してください。

津波を見に行ってはいけない!

なぜやってはいけないのか?

津波注意報や津波警報が発令された場合、気になって海岸まで津波を見に行く人がいますが、これは最もやってはいけない行動の一つです。
写真撮影や動画撮影なども厳禁です。
海岸に近づいてから、津波が来たのをみて逃げても絶対に助からないからです。
津波は、秒速10メートルの速さ(時速なら約36キロ程度)で近づいてきますので、走って逃げきることは不可能です。
一時的に海底が見えるような状態が続いた後も津波がやってくる兆候です。
すぐに海岸から離れ、高台などの安全な場所に逃げてください。

どうすればいい?対処法いろいろ

津波注意報や津波警報が出たら、とにかく逃げることです。
お近くの避難所や高台などに逃げ、安全を確保してください。
津波は何度も押し寄せますので、安全を確保するまでじっくりと待機してください。

クルマを使って逃げてはいけない

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なぜやってはいけないのか?

クルマに乗っている場合でも、カーラジオなどで津波注意報や津波警報を聞いたら、クルマを降りて徒歩で避難してください。
クルマに乗って避難すると、必ず渋滞に巻き込まれ、逃げ遅れます。
さらに徒歩で避難する人の邪魔にもなりますので、クルマは、静かに路肩に寄せてロックせずに停車させ、クルマから降りて徒歩で逃げてください。
緊急車両や福祉車両などが通りますので、クルマは邪魔にならない場所に停車させてください。

どうすればいい?対処法いろいろ

クルマに乗っていると、地震の揺れが感じられない場合があります。
しかし、異変に気づいたら、多くのクルマが停車し、動かなくなってしまいますので、必ず徒歩で逃げるようにしましょう。
停電して信号機も止まっている恐れがあるからです。
クルマでの緊急避難は、逆に命を落とす可能性を高めます。
必ずクルマから降りて、徒歩で高台などに逃げるようにしてください。

安全を確認するまで自宅に戻ってはいけない

なぜやってはいけないのか?

逃げ遅れた人を助けに行くのはNG行動です。
安全が確認できるまで避難所に待機し、津波注意報・津波警報が解除された後もすぐに自宅に戻らないようにしてください。
津波は第二波、第三波が襲ってくることが多いので、確実に安全だということがわかるまで、安全な場所で待機しましょう。

どうすればいい?対処法いろいろ

自宅が倒壊していたり、火災で燃えていたりすることがありますので、救助隊以外は自宅には戻らないでください。
救出が必要なら、一人で行くのではなく、まずは助けを呼ぶことが重要です。
不用意に避難所から出ると、せっかく避難したのにまた逃げ遅れて津波に流されてしまう恐れもあるからです。

海岸付近にいるときは遠くに避難するとダメ!

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なぜやってはいけないのか?

海や海岸に近い場所にいた場合に地震が発生し、津波注意報や津波警報が出てしまったら、できるだけ遠くに逃げるのではなく、できるだけ高い場所へ避難してください。
揺れが小さいから大丈夫、注意報だから大丈夫だと勝手に安心せずに、確実に安全な場所に逃げてください。
逃げるときのポイントは、「できるだけ高いところ」に逃げることです。
遠くに逃げても、津波の速さは徒歩の速さよりも圧倒的に速いので、すぐに追いつかれて押し流されてしまうからです。

どうすればいい?対処法いろいろ

大津波が襲ってくる場合がありますので、徒歩で遠くに逃げることはできません。
まずは海から離れるようにし、高台、津波避難タワー、津波避難ビルなどがあるはずですので、そこにすぐに逃げるようにしてください。
さらに、最初の津波が到達したあとも、第二波、第三波が襲ってくるケースも多いので、津波注意報・津波警報が解除されるまでは、高台などの安全な場所から動かないようにしたほうがいいでしょう。
テレビ、ラジオ、インターネットなどを通じて、最新の災害情報や気象情報を入手してください。デマや噂に惑わされて行動しないようにご注意ください。
正しい情報に基づいて避難しなければ、助かる命も助からなくなるからです。

まとめ:津波が起きたときはすぐに正しい行動を!やってはいけないことも学んでおくこと

過去に大地震で津波に襲われた経験のある地域は、津波の恐ろしさを体験しているからこそ、どのように行動すればよいかを知っています。
しかし、津波とは関係のない地域の方も、旅行中や滞在先で大震災や津波に襲われる危険性はゼロではありません。
そのため、防災に関する基本的な知識として、津波が起きたときにやってはいけないこと、正しい行動のことについてしっかり理解したうえで学んでおきましょう。
冷静に対処できないと、助かる命も助からなくなります。
何かがおかしいなと思ったら、やってはいけないことをやっていないか、今一度冷静になって思い出してください。
津波発生時は、安全な場所に逃げることが優先です。ご家族や大切な方とも一時的に離れ離れになることがありますが、事前に打ち合わせしていた場所や避難場所などを思い出してお互いの安全を確認するようにしてください。

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