地震から津波が到達するまでどれくらい?避難先のおすすめ場所を解説

大地震が起こった後は、津波による被害も想定していなければなりません。
海沿いや川沿いなどの海や川に近い地域では、津波に対する備えができていないと、地震の他、水災害の被害も拡大し、多数の建物の倒壊や死傷者が出る恐れがあるからです。
自分の住んでいる地域は大丈夫だと思っていても、ハザードマップや過去の災害の歴史を確認してみると、大地震や水災害が起こっていて、お住まいの地域が被害を受けていたという記録が残っていることがあります。
津波の発生は頻繁に起こるものではありませんが、すでに起こることが予想されているなら、普段から防災を意識しながら、有効な防災対策を実施しましょう。
そこで、今回は大地震発生後の津波の被害に焦点を当てて、津波の到達時間、津波情報の注意点、おすすめの避難場所、有効な防災対策などの生き残るための大切な情報提供を行います。

目次

地震の揺れを感じたら津波の被害をお忘れなく!

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地震が起きても、小さな揺れなら大したことがないと考える方も多いようですが、震度4程度の揺れでも、震源や海底地形によっては、大きな津波が陸に押し寄せ、甚大な被害が出てしまった事例が過去にあります。
地震発生時は、地震の規模や震源はもちろんのこと、津波に関する情報にも注意するようにしましょう。

早くて数分!震源からの距離や海底地形によって到達時間が異なる

大地震発生時、地震の揺れは、1〜2分程度続くことがあります。
その後、身の安全を確保し、海岸に近い場所にいる場合は、津波の襲来を想定した行動を行いましょう。
震源に近い場合は津波警報を確認する暇もないことがあるからです。
例えば、南海トラフ地震では、津波到達までの時間が5分未満しかなかったと言われています。
日本海側や太平洋側の地震でも規模によっては、数分で大津波が到達する恐れがあります。

地震発生後2〜3分後に津波情報が発表されている!

津波警報・注意報の発表は、大津波警報、津波警報、津波注意報の3種類です。

  • 大津波警報 高いところで3〜10メートル以上の津波
  • 津波警報 高いところで1〜2メートル前後の津波
  • 津波注意報 高いところで0.5メートル前後の津波

重要ポイントは、正しい津波情報の入手です。
現在では、地震発生から2〜3分以内で、津波警報・注意報が発表されています。
巨大地震の場合は、大津波の規模が20〜30メートル以上にもなると予想されていますので、十分にご注意ください。
テレビやラジオ、スマホなどを準備し、日頃から正確な災害情報をすぐに入手できるようにしておきましょう。

震源に近い場合は津波警報を確認する暇もない

震源に近い地域で地震が発生し、津波が襲う場合は、津波警報を確認する暇もありません。
数分で第一波が到達しますので、すぐに高台や安全な避難所、3階以上あるコンクリート造りの建物の上に逃げるようにしてください。
誰かを待つ時間や助けを求める暇もないでしょう。

津波の性質を正しく知ること

普通の波と津波はその性質が全く異なります。
押し寄せる水量と破壊力は桁違いです。
一回ではなく、数回やってくることがあり、第一波よりも第二波、第三波のほうが巨大で勢いがあるケースもよくあります。
また、引き波も強く、引き波は多くのものを巻き込んで引き上げていきます。
津波は、水深が深いと速度がアップし、水深が浅いと速度が遅くなる性質があります。
津波の速度が遅いと、波が高くなるという性質もあります。
例えば、リアス式海岸のような地形は、大変高い波が発生することがわかっています。

津波が来た時はどうする?

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地震が来た後に津波が来ることがわかったら、すぐに安全な場所に避難してください。
躊躇していると、あっという間に津波にさらわれてしまう恐れがあるからです。

とにかく予定された避難所や安全な高台に逃げること

津波のスピードは想像以上です。
一度も体験したことがないなら油断してしまいますが、とにかく予定された避難所や安全な高台に逃げるようにしましょう。
また、川沿いに近づくのはやめましょう。

必ず「徒歩」で迷わず逃げること

徒歩で逃げる理由は、渋滞でクルマが動けなくなってしまうからです。
逃げ遅れると、クルマごと津波に流されてしまいます。
徒歩ならゆっくりでも近くの高台や丈夫な建物の上階に逃げることができます。

木造家屋は避け丈夫な鉄筋コンクリート造りの3階以上の建物

木造家屋は、津波には弱く、勢いですぐに倒壊してしまいます。
できれば、鉄筋コンクリート造りの3階以上に避難してください。
ご自宅が木造家屋の場合は、急いで避難するようにしましょう。
あらかじめ避難する場所を決めていないと、逃げる時に迷ってしまうことがありますので、事前に避難場所を確認しておきましょう。

揺れが小さくても津波に注意すること

揺れが小さくても津波は発生します。
大きな揺れが続き、地震の震度やマグニチュードなどを確認した後も油断しないようにし、津波に関する情報に敏感になってください。

津波発生が予想される場合にやるべき事前対策

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大地震や大津波などの自然災害が起こることを想定し、事前にできる防災対策をきちんと行い、大災害全てに備えるようにしましょう。

お住まい地域のハザードマップで安全なエリアを確認

時間的な余裕があるときに、津波発生の恐れがあるのかどうか、津波が起こったらどのような避難経路でどの避難場所に逃げればいいか、ハザードマップ上で確認してください。
また、途中、職場やスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの場所を確認し、避難時の行動をシミュレーションしてください。

正しい情報を入手できるようにしよう!

誤った情報やデマ・噂を信じてしまうと、突拍子もない行動をしてしまうでしょう。
出来る限りリアルタイムな情報を確実に入手するためには、携帯用のラジオがおすすめです。
その他、携帯用テレビや携帯電話、スマートフォンなど、複数の方法で災害情報を入手できるようにしましょう。

避難時に取るべき行動や避難経路・避難場所を家族で確認

大地震と大津波はセットで起こるものと考え、火災などにも十分に注意しなければなりません。
大規模災害時の避難時にどのように行動すべきか、防災グッズなどの持ち物の確認など、ご家族やご近所・知人同士で再確認し、焦って誤って間違った行動をしないようにご注意ください。

まとめ:津波が予想される地域は事前に避難経路や避難場所をしっかり確認しよう!

津波が想定される地域にお住まいの方は、事前に安全な避難経路や避難場所を再確認しておきましょう。
また、正しい災害情報が入手できるようにしておき、津波警報が出たらすぐに行動に移してください。
防災グッズは普段から常備しておき、逃げるときにすぐに手に取って出られるようにしておきましょう。
特に津波のスピードは速く、あっという間にお住まいの近くにまで到達する恐れがあるからです。
余震を含めて、津波の第二波、第三波なども想定した避難行動が必要です。

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