台風が起きたときにやってはいけないこととは?

天気予報の予報の精度が以前よりも向上していることから、台風が襲来が予想される場合でも、あまり大したことのない規模の台風なら、戸締まりをして簡単に防災対策を行うだけで済むでしょう。
しかし、台風時にやるべき防災対策をしっかりやっていたとしても、やってはいけないNG行動を取ってしまうと全く意味がありません。
台風の通過が予想されるときは、考えられるリスクを想定しながら、焦らず落ち着いて正しい行動をとってください。
今回は、「台風が来たときにやってはいけないこと」と「正しい対処法」についてそれぞれの正しい知識をしっかり学ぶことを目的にしています。
間違ったことや無駄なことをやってしまうと、よくある台風でも命を落としかねません。
そこで、今回は台風発生時にやってはいけないことに焦点を当てて、それがなぜだめなのか?といった理由やどうすればよいのか?などについて解説していきます。

目次

外出をしたり屋外で雨漏り補修をしたりすること

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なぜやってはいけないのか?

台風が接近しているときは、あえて外出する必要はありません。
しかし、自宅の倒壊や雨漏りなどが心配なら、より安全な施設や避難所に逃げる必要はあります。
それも台風が来る前に先に行動しなければなりません。
そして、屋根や窓が心配だからと点検をしたり、補修したりするために屋外で作業することはNGです。
外出先なら無理な帰宅をする必要はなく、職場近くの避難所で台風の通過を待ったほうが安全です。

どうすればいい?対処法いろいろ

天気予報を見て、リアルタイムで正しい情報を入手し、台風が来ることがわかっているなら、屋内で待機して待ちましょう。
また、避難所に避難する場合は、自治体の避難指示に従って早めに行動し、台風が通り過ぎるまで待機したほうがいいでしょう。
用事がないのに、屋外で動き回るような行動はやめておいてください。
屋根や窓ガラスの補修は、台風が来る前ではなく、晴れた日や穏やかな気候の日のときに行いましょう。
屋外は、電線が切れていたり、垂れ下がっていたりすることがあります。感電する危険がありますので、触らないようにしてください。電線が看板や樹木に触れていることもあり、近づくのも危険です。
滅多にありませんが、落雷の危険性もありますので、不用意に屋外に出ることは避けてください。

エレベーターの使用

なぜやってはいけないのか?

台風でも停電になってエレベーターが一時的に使えなくなります。
強い風でも電線が切れることがありますので、エレベーターを使っているとその中に閉じ込められてしまう恐れがあるからです。

どうすればいい?対処法いろいろ

台風や大雨が予想されるときは、エレベーターではなく階段を利用したほうがいいでしょう。
仮にエレベーターに閉じ込められたとしても助かる見込みはありますが、確実に逃げ遅れてしまいますし、長時間閉じ込められるとパニックになってしまうことがありますのでご注意ください。

地下に避難すること

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なぜやってはいけないのか?

台風の襲来によって大雨がもたらされ、河川の水が溢れて地上が冠水することがあります。
場所によっては、大雨やゲリラ豪雨などでいつも地上が冠水するところもあります。
地下にいるときは、台風の風が強いからといって、地下で待機するのではなく、早めに高いところに避難してください。
大丈夫だと思っていても、大量の雨水や土石流が地下に流れ込んでしまう恐れがあるからです。

どうすればいい?対処法いろいろ

大量の雨水や土石流が地下に流れ込んでしまうと、逆に地上に逃げることが難しくなってしまいます。
早めに指定の避難場所に避難するか、地上に出て近隣の頑丈な建物の2階以上に逃げるようにしましょう。
また、自宅にいる場合は、浸水に備えて、家具や日用品を高い位置に移動させたほうがいいでしょう。
もし、土石流が家に流れ込んでしまうと、畳やフローリングが泥だらけで全部使えなくなってしまうだけではなく、カビや虫を大量に発生されて不衛生な状態になってしまいます。
家具やよく使う日用品などは、2階などの高い位置に移動させるようにしましょう。

河川や用水路の様子を見に行くこと

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なぜやってはいけないのか?

台風が気になって、大雨や突風の中、河川や用水路の様子を見に行く人がいますが、これもNG行動の一つです。
雨の影響で水の流れがいつも以上に激しくなっており、水が溢れてきたらすぐに大量の雨水が一気に押し寄せて来ることがあります。
身動きが取れなくなってしまう恐れがありますので危険です。
いつもと違う水の流れができていることもあり、近づくのは危険です。

どうすればいい?対処法いろいろ

台風が通り過ぎるまで安全な場所で待機していてください。
インターネットのライブカメラや天気予報、自治体からの連絡などの確かな情報を元に、近隣の安全が確認できるまで、安全な屋内や避難所で待つようにしてください。
河川や用水路に近い場所にお住まいの場合やたまたまそうした場所に居合わせた場合は、河川や用水路には近づかないようにし、できる限り安全な場所に逃げるようにしてください。

山や崖などの急斜面に近づくこと

なぜやってはいけないのか?

山や崖などの急斜面の下は、明らかに危険です。
土砂災害の危険性があるのは当然だからです。
土砂災害の可能性を確認したい場合、斜面から小石が落下してきたり、濁った湧き水が噴き出していたりしているのを見たら、かなり差し迫った危険な状態になっていると考えていいでしょう。
また、最新の災害情報の入手にも十分に気をつけ、お住まい地域に「土砂災害警戒情報」が発表されている場合は、その場にいると危険ですのですぐに安全な場所に避難してください。

どうすればいい?対処法いろいろ

急斜面や崖などから、いつもと違う兆候を見かけることがあったら、すぐに避難してください。
濁った湧き水を見たり、パラパラと斜面の上のほうから小石が落ちてきたりしていると、もしかしたら、崖崩れが起こる可能性があります。
まずは、速やかに逃げることを優先し、土砂災害警戒情報を確認してください。
安全を確保できたら、自治体、警察、消防などに通報し、現場の状況報告を行い、迅速に適切な対処をするように依頼してください。

まとめ:台風でも間違った行動で命を落とす可能性あり!慌てず冷静に行動しよう!

台風が近づいていると、気になって外の様子を見に行ったりする人が多いとは思いますが、現場の状況をよく知らずに野次馬気分や好奇心だけで近づくことのないようにしましょう。
危険な現場を見に行ったときにはすでに逃げられなくなってしまっていることも多く、運が悪いと命を落とす危険性もあるからです。
特に河川や用水路、崖などの急斜面など、危険な災害が予想される場所にはできる限り近づかないようにしてください。
安全な建物や自宅、避難所などで台風が過ぎるのを気長に待つ、といった形で台風などの自然災害に対処してください。
もちろん、普段からできる防災対策は安全なときに全て済ませておくのは当然のことです。

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