家族で1個では足りない!防災用ヘルメットの選び方

突然、お住まいの地域が地震や台風の被害に見舞われたら、まずは身の安全を確保し、その後、安全な場所に逃げることを考えましょう。
ご家族がいらっしゃる場合は、今からもしもの災害に備えてのしっかりとした準備をしてください。
突然の災害にも慌てずに対応できるように、普段から災害を意識し、正しい防災対策を実践していくことが重要です。
今回は、台風、地震、豪雨などの災害時は、ご自身はもちろん、大切なご家族を守るためにも、防災用ヘルメットの存在や必要性、その正しい選び方についても解説していきます。

目次

防災用のヘルメットは本当に必要?

https://www.photo-ac.com/

防災グッズの中には、防災用ヘルメットも入っています。
しかし、あえて用意する必要はあるのでしょうか?
今までに一度も大規模な災害に遭っていないのなら、ヘルメットも自宅に保管されておらず、一度も使用したことがない方も多いはずです。
ヘルメットは普段は必要ありませんが、避難時や災害の復旧作業をする時に、頭を保護するためにも必ず必要です。現場作業や工事関係者が使うヘルメットではなく、必ず防災用のヘルメットを購入し、災害に備えておきましょう。

防災用ヘルメットはどんな時に使う?

防災用ヘルメットは自宅で使用するのではなく、避難所へ向かう時に使うことになるでしょう。
例えば、高いビルや瓦屋根から落下する破損した瓦、植木鉢など、高い場所から落ちてくる落下物から頭を保護しなければなりません。
台風や突風が吹き荒れる中では、看板やトタン屋根などが飛んできて、頭に当たる恐れもあります。
火山噴火の中逃げる場合は、噴石の落下にも注意しなければなりません。
移動中は、頭を保護しながら歩くことはできません。常に頭を保護するなら、耐久性の高い防災用ヘルメットを装着してください。
そして、災害後の復旧作業時にも、がれきや屋根材などが頭上に落ちてくることが多いので、防災用ヘルメットの着用は必須です。

ヘルメットの正しい着用方法

ヘルメットを被っていても、頭に強い衝撃を受けると、その後、頭痛や吐き気などが起こります。
災害時には病院での治療も難しくなってしまいますので、ヘルメットは正しく着用したうえで、慎重に移動や復旧作業などを行いましょう。
防災用ヘルメットは、まっすぐ、深くかぶってください。ズレや傾きがあれば、少し修正してください。
ヘッドハンドは頭に合わせて調整し、ぐらつきをなくして固定します。
最後にあご紐をきちんと締めてください。
あご紐は緩みや遊びなどがないようにしてください。
折りたたみの場合は、取扱説明書をきちんと読んで正しく組み立てるようにしてください。

防災用ヘルメットの選び方についてのポイント

https://www.photo-ac.com/

防災用ヘルメットという名称なら何でも選んでいい、というわけではありません。
しっかりとした基準を元に防災グッズ選びをしなければ、イザというときに役に立ちません。
防災用ヘルメットも同様です。
そこで、あまり知られていない防災用ヘルメットの選び方についてご紹介していきます。

頭囲を測り自分の頭の大きさを知る

ご自身の頭囲を測ったことがありますか?
お子さんなら日々成長していますので、年に一度は頭囲を測り、ヘルメットを購入しなおさなければならないでしょう。
頭囲を測る場合は、測定する位置にご注意ください。
メジャーや紐は、眉の上のライン、耳の上、後頭部の一番出ている部分を一周させて測ってください。

厚生労働省が定めた「国家検定合格品」を選択基準に!

防災用ヘルメットは、厚生労働省が定めた安全基準を満たした製品を選ぶといいでしょう。
「国家検定合格品」は、用途別に分かれています。
例えば、「飛来・落下物用」「墜落時保護用」「電気用」などです。
防災ヘルメット選びでは、「飛来・落下物用」に合格している製品を選んでください。
ちなみに「墜落時保護用」は、墜落や転倒による危険を予防します。
「電気用」は、電柱や電線などによる感電を防ぐための防災ヘルメットです。
製品の見分け方は、ラベルに「労・検」と書かれた項目や年数などが記載されているのかどうかでわかります。

強度の高さと耐久年数さらには耐熱性が重要

ヘルメットに使われている素材はプラスチックが多いため、経年劣化すれば強度が低下し、イザという時には使えなくなっている恐れがあります。
そのため、防災用ヘルメットの耐久年数にはご注意ください。
耐久性の高い素材は、FRP製やABS製です。3年以上の耐久年数があればまずは合格点です。
さらに耐熱性も問題となります。70度以上の耐熱性が必要です。
最も優れた素材は、FRP製です。
FPR製なら、耐用年数5年、耐熱性も150~180度もあるからです。

実際に購入する場所や購入時の注意点

大規模な自然災害が続いており、ネット通販などでも防災用ヘルメットについての特集が組まれています。
防災用ヘルメットは、ホームセンターやネット通販などでも購入できますが、実際に購入する時の注意点について解説していきます。

店舗やネット通販

実際に実物を見て購入するならホームセンターやワークマンなどの作業服や作業道具専門のお店がいいでしょう。
ネット通販なら、Amazonや楽天市場です。値段や性能なをよく比較して購入してください。

耐用年数にもご注意を!

防災ヘルメットには耐用年数があります。使わない場合でも3年程度で交換しなければなりません。3~5年程度の耐用年数の製品を選んでください。

用途を間違えてはいけない!必ず防災用ヘルメットを選ぶこと

防災ヘルメットの用途は、「飛来・落下物用」が最も安心です。
上からの落下物や飛来物から頭を保護するためです。
自転車用ヘルメットは、ヘルメットが割れて頭を保護するタイプですので、どちらかといえば「墜落時保護用」タイプになるでしょう。
防災用なら「飛来・落下物用」の合格品を選んでください。
また、たいていの防災ヘルメットには、発泡スチロール状のライナーと呼ばれる衝撃吸収材が入っています。

子供用や折りたたみなどより使いやすく携帯しやすい防災用ヘルメットを選ぶ

折りたたみ製品は、数秒で組み立てが可能です。収納場所や保管スペース、持ち運びなどで活躍するのは、折りたたみ型の防災ヘルメットです。
スライド式のヘッドバンドは調整しやすく、脱げにくい仕様です。
子供用はサイズが小さく、組み立てや装着が楽で、あご紐も簡単に調整できるように配慮されています。

まとめ:災害時に大切なご家族の頭を守るためにも家族全員の防災用ヘルメットを揃えよう!

防災ヘルメットは、災害が起こってから用意するのではなく、大規模な災害が起こる前に、ご家族の分も含めてしっかりと用意しておきましょう。
避難中や復旧作業中に落下物や飛来物によって頭を打って亡くなってしまうことがあります。
また、転倒して頭を打ってケガをして、結果として逃げ遅れて命を落とすこともあります。
このような事故やトラブル、悲惨な出来事を防ぐためにも、自宅に防災用ヘルメットを常備し、防災グッズとして加えておいてください。
なお、防災ヘルメットには耐用年数がありますので、3年に一度は交換しなければならない点も忘れないでください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる