三人家族で上手に貯金をするには?世代別の平均貯金額やおすすめの貯金方法を紹介

結婚をして子供が生まれて成長をしていく中で、人生のライフイベントに伴う出費も増えていきます。特に教育資金、住宅資金、老後資金といった「人生の3大資金」は大きな出費になるためこれからの将来に備えて、毎月少しづつでも余裕のある時に貯金をしていくことが大切です。

この記事では、年代別の一世帯あたりの貯金の平均額や将来に備えて貯めておきたい月々の貯金額の目安についてご紹介します。おすすめの貯金方法についても合わせて紹介していきますのでぜひ、最後までご覧ください。

目次

それぞれの世代での平均の貯金額はどれくらい?

収入はそれぞれ違うといえども、同じ世代の人たちは大体どれくらいの貯金をしているのかどうか、気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査 令和3年)のデータをもとに平均値とより実情に近い中央値を合わせてご紹介します。

20代の貯金平均額は212万円

■平均貯蓄額:212万円
■中央値:63万円

20代は貯金がない人の割合が37.1%も占めています。年収が低いことや娯楽費などの出費、学資ローンの支払いなどで貯金にあてることが難しいようです。

30代の貯金平均額は752万円

■平均貯金額:752万円
■中央値:238万円

30代になると結婚や、マイホームの購入、出産、子育てといったライフイベントが多くそれに伴い出費の負担も多くなります。

そのため、年収が増えてもなかなか貯蓄に回すことができない家庭が多いようです。100万円未満の貯蓄金額の家庭が約34%もあることがわかりました。

40代の貯金平均額は918万円

■平均貯金額:918万円
■中央値:300万円

多数のライフイベントは落ち着きますが、30代に引き続き住宅ローンの支払いや子供の教育資金など支払いの負担もまだまだ大きい世代です。まだ定年退職の年齢ではありませんが、老後の資金形成などを考えて貯蓄に回すお金も確保したいところです。40代で必要な貯蓄額は、老後に貯金しておきたい金額の理想の5分の3を目標にすると良いと言われています。

50代の貯金平均額は1386万円

■平均貯金額:1386万円
■中央値:400万円

富裕層が平均金額を引き上げているためか、平均値と中央値の差がかなり開いています。子供の就職などで子育てがひと段落し、お金のため期でもある50代。老後を見据え、働けるうちに少しでも多く貯金をしていきたい年代ですね。

60代の貯金平均額は2427万円

■平均貯金額:2427万円
■中央値:810万円

平均貯蓄額においてはどの年代よりも最も多くなっています。退職金などあるためか60代になると3000万円以上の貯蓄がある世帯は約23%以上にもなり、ぐんと増えてきます。

70代の貯金平均額は2209万円

■平均貯金額:2209万円
■中央値:1000万円

貯金のない世帯は18.3%、3000万円以上の貯金がある世帯は22.1%とわずかに後者の人数の方が多いですが、どちらも20%近くいて老後の貯蓄額に大きな格差があることがわかりました。
若い世代と違って、働けなくなる年代です。病気をしたり介護が必要になる可能性も十分にあるので老後資金として2000万円貯めておくのが理想と言われています。

三人家族で必要な生活費は平均でおよそ30万円!?

家計調査によると、三人の世帯の家族の毎月の生活費は家賃を含めない金額266,689円必要です。

■食費:78,155円
■水道光熱費:22,614円
■家具、家事用品代:13,107円
■衣類、履き物代:8,904円
■保険、医療費:14,375円
■交通、通信費:41,316円
■教育費:8,934円
■娯楽費:23,500円
■その他:55,785円

この金額にプラスして家賃が必要になることや、それぞれの生活スタイルによって変動はしますので30万円前後は必要になるのかもしれません。

将来のための貯金額は手取りの金額の10%から15%が望ましいと言われています。
手取りの金額で、25万円、30万円で貯金をしていこうと思うと、無理のない範囲で生活の見直しをおこなっていく必要があると言えます。

大きなお金が必要になるタイミングと必要な金額

老後の生活には一般的には、2,000万円ほど必要だと言われますが、実際にそれまでにも各ライフステージごとにたくさんのお金がかかります。

教育資金:一般的に1000万円(国公立の場合、全て私立に通うと2000万円になる場合も)
住宅資金:新築物件3500万円~4500万円/中古物件2500万円前後
老後資金:およそ2,000万円

お金を貯めるにはまずは仕組みを知ることが大切

これからの子供のための教育資金の出費や自身の老後資金に備えて、貯金をするための方法をお伝えしていきます。貯金をしたい思うならば、ぜひ覚えていてほしいのが

貯蓄=収入ー支出

という仕組みです。

シンプルなことですがとても大切なのでぜひ、意識をしてほしいことです。
この仕組みを踏まえて、お金を貯める方法は大きく2つの方法があります。

①収入を増やす
②支出を減らす

です。

支出が変わらなくても、収入が増えれば手元に残り、貯金に回すことのできるお金は多くなります。
また反対に収入は変わらなくても、節約をして今までにかかっていた生活コストが少なくなれば手元に残るお金が増え貯金に回すことができます。

①の収入を増やすことをすぐに行うことは難しいですが、②の支出を減らすことは、比較的簡単に取り組めることもあるかと思います。

収入を増やすためのアプローチ

積立NISAを活用してみる。

積立NISAとは少額からの長期、積立、分散投資のための投資です。国が推奨をしている資産形成のための非課税制度です。
少額の金額から、積立投資を行うことができることや、そこで得た利益も非課税で受け取れるところが嬉しいポイントです。
近頃は、銀行に貯金をしても利息が利息が0.002%しかつかず増やすことは難しいので、資産形成を目的としてこうした投資を始める方も少なくありません。

iDeCoを活用してみる。

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、老後の資金を作るための年金制度です。
自分で拠出した掛け金を自分で選んだ商品で長期にわたって運用することで、老後資金を効果的に準備できる仕組みです。毎月の一定の掛け金の積立、定期預金、保険、投資信託などの多数の運用商品から好きなものを選び、掛け金をもとに自身で運用し、そこで得た利益を含む金額が資産となり60歳以降に、年金や一時金として受け取れるというものです。

支出を減らすためのアプローチ

固定費の見直し

月々にかかる光熱費や保険代、通信費などはこまめにプランなどの見直しを行うことがことによってお得なプランで利用できたり、割引を受けることができたりします。
今の使っているプランの機能が果たしてこれからも必要になのか、を考えることはとても大切です。
キャンペーンをうまく使って、違う会社のプランに乗り換えるとキャッシュバックなどの特典も受けることができる場合もあります。

光熱費の節約を心がける

水道、電気、ガスは毎日使うものなので、何かと費用のかかる光熱費。こまめに電気のスイッチを消したり、節水を心がける、料理の火加減は中火くらいの火加減で料理をする、などのちょっとした心掛けやコツで光熱費の節約に繋がります。

食費の削減を考えてみる

外食やコンビニやスーパーのお惣菜が多かった方は、できるだけ自炊を心がけることで食費の削減に繋げることができます。また食費に使うお金を最初から決めておくことも一つの手です。
一回の買い物の金額を決めておいたり、買い物に行く頻度を一週間に一回にするなど。
つい手にとって買ってしまいがちな、おやつやジュースなどの無駄なものを買わずに済んだりと食費への出費を減らすことができるのではないでしょうか。

まとめ

ここまで、世代別の一世帯あたりの平均貯金額とおすすめの貯金方法についてご紹介してきました。
今よりもひと月ごとの貯金額を増やしたいと思ったらまずは、家計を見直しひと月の生活に何にどのくらいかかっているのかを知ることから始めましょう。

その上で、支出を抑えられるところや改善できそうなところを探していきましょう。
無理な節約は逆効果となることも多いので、あくまでも無理ない範囲で行ってくださいね。

また、リスクもあり自己責任にはなりますが、節約と同時につみたてNISAやIDeCoなどの運用も視野に入れていくと、資産形成を効率よく行うことができるのではないでしょうか。

老後豊かな生活が送るためにも、今のうちから少しずつ対策を行っていきましょう。

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