共働きの場合、単身で働くよりも世帯年収が上がり、貯金がしやすい環境が出来ます。
しかし生活費を使いすぎたり、貯蓄方法をしっかりと決めないと「思ったより貯金ができない」ことも珍しくありません。
生活費や貯金方法は身近な人でも内情を聞くことが出来ず「自分の家庭が無駄遣いをしているかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
生活費の見直しや貯蓄方法を変えることで、無駄をなくし貯金ができる環境を作ることが可能です。
今回は共働き世帯の平均生活費や貯蓄の方法をお伝えします。
●こんな人に読んでほしい記事です
- 共働き家族の平均生活費を知りたい
- 夫婦での生活費分担パターンを知りたい
- 貯蓄の具体的な方法を知りたい
【共働き家族】平均生活費と夫婦での分担や貯蓄方法
共働き家族の平均生活費はどのくらいかかるのでしょうか?また、夫婦での分担や貯蓄方法についても解説します。
共働き家族の平均生活費はどのくらいかかる?
共働き家族の平均生活費は下表の通りです。
【共働き家族の平均生活費】
項目 | 概算消費支出(円) |
---|---|
食費 | 65,000 |
水道光熱費 | 18,000 |
家具・家事用品 | 12,000 |
被服および履物 | 9,000 |
保険医療 | 13,000 |
交通・通信費 | 48,000 |
教養娯楽 | 25,000 |
その他消費支出 | 66,000 |
合計 | 256,000 |
上表は、住居費と教育費を除いています。
生活費は持ち家も含む計算結果になっているためです。
また、ここでは夫婦2人のみの世帯も想定しているため、今回は教育費についても省かせてもらいました。
生活費の内訳をみていくと、やはり食費が約1/4を占めます。それに続き、交通費や通信費も高い支出額です。
また、2020年はコロナ禍の影響により、自宅で過ごす時間が増えています。したがって、例年に比べると食費や水道光熱費は増加の傾向にあるようです。
その他の消費支出には、以下のようなものが含まれます。
- 理美容サービス
- 理美容用品
- 身の回り用品
- タバコ
- 他の諸雑費
主に日用品(生活用品)がここに分類されます。これらを参考に、家計を振り返るきっかけにしてください。
夫婦での分担はどのようにしてる?
共働きの夫婦の場合に頭を悩ますのが生活費です。
正社員やパートなど雇用形態は問わず、多くの家庭で一度は話題となるでしょう。
2人の収入がほぼ同じであれば、折半にしているケースが多いようです。
しかし、収入額に開きがある場合は、金額を変えてバランスを取っています。
ここでは、それぞれのメリットとデメリットについて解説します。
役割分担タイプ
共働きの二人暮らしに多いタイプとなります。
自分の収入から夫婦の生活費の一部を担当し、残ったお金を自由に使用する方法です
たとえば、妻は食費、夫は家賃や水道光熱費を担当した場合、
お互いの収入によって、各家庭で分担する項目や負担する割合が異なります。
妻がパートなどの場合は、食費や日用品のように変動する費目を担当し、固定費のような高額になるものを夫が担当するケースが多いようです。
ただし、家計全体を把握できないというデメリットがつきものとなります。
共有タイプ
共働きで得た収入を一旦家庭に入れるものです。
生活費全体の収支が把握しやすく、管理も容易なため、この方法を取り入れる家庭もあります。
主に以下のような方法です。
- お互いの収入に応じた比率で生活費を出す
- 生活費は収入の多い方が出し、もう一方の収入を貯蓄する
役割分担タイプと比較すると、お互いが不公平を感じにくいことや、貯蓄を可視化しやすいため安心感を得られます。
しかし、その一方でお互いのプライバシーが明らかになるため、不自由さを感じる可能性もあるでしょう。
役割分担タイプと共有タイプのどちらを採用すべき?
おすすめするのは共有タイプとなります。
家計全体を把握し、貯蓄を可視化することで貯金の目標設定がしやすいためです。
また、生活費の見直しが容易となり、貯蓄に回すお金を捻出しやすくなります。
ただし、注意すべきポイントもあります。
家計の管理や記録についてとなりますが、夫婦の片方に任せることはやめてください。
共有タイプの隠れたメリットは、貯蓄や家計について夫婦で話しあえることです。
定期的に夫婦で話し合う機会を設けましょう。
夫婦の話し合いは円満の秘訣にも繋がります。
上手に貯蓄するための方法
「貯蓄をするのが難しい…」このように考えている人も多いのではないでしょうか?
実はあるコツをつかめば上手に貯蓄が可能。代表的な方法は以下の4つがあげられます。
1.お金の運用を事前に決める
2.さまざまな控除や制度を利用する
3.夫婦で生活費を抑える
一つずつ解説していきます。
お金の運用を事前に決める
夫婦で把握できないお金は設けないことがポイント。
管理の妨げになるためです。
まずは、以下のような項目を全て決めましょう。
- 毎月の生活費
- 貯蓄する金額
- 自由に使えるお金
これらの内容を決めてしまえば、順調に貯蓄できるかと思います。
また、事前にお金の運用方法を決めておけば、お互いに不公平や不満を感じることもないでしょう。
たとえば、自由に使えるお金を決めることにより、細かな内容について省くことが可能です。これにより、お互いのプライバシーを守ることもできます。
そのような工夫ができることも、事前にお金の運用を決めた結果です。
事前にお金の運用方法を決め、順調に貯蓄しましょう。
さまざまな控除や制度を利用する
納める税金を減らすことは貯蓄に繋がります。
本来納めるべきお金を貯金に回せるためです。
以下のようにさまざまな控除や制度があります。
- 配偶者控除
- ふるさと納税
- 住宅借入金特別控除(マイホームを購入した場合に利用可能)
- 生命保険料控除(住民税の節約)
- NISA(少額投資非課税制度)
- iDeCo(私的年金)
このように、多くの控除や制度が存在します。まずは、配偶者控除を確認してください。
いくつかの条件がありますが、最大で380,000円もの控除を受けることが可能です。
国税庁|No.1191 配偶者控除(2022年3月30日)
また、ふるさと納税は2,000円を超える部分について、所得税の還付や住民税の控除が受けられます。
さらに、納税先により返礼品が受け取れる制度です。これらを上手に活用して貯蓄に回せるお金を増やしましょう。
夫婦で生活費を抑える
夫婦や家族ならではの生活費を抑えるポイントがあります。夫婦・家族を対象とした割引があるためです。
以下のような内容を見直ししましょう。
- 携帯電話を家族割のプランへ変更
- サブスクをファミリープランへ変更
- クレジットカードを家族カードにする
- 映画などの趣味は夫婦割や家族割を利用する
まず1つ目に携帯電話を格安SIMに変えましょう。
使い勝手や料金を比較し、ご家庭に最適なサービスを選択しましょう。
2つ目にサブス久野ファミリープランへの加入です。
たとえば、多くのユーザーを抱えるApple Mujicは個人利用の場合、月額980円です。二人が個々に契約している場合は、月に約2,000円の支払いとなります。
しかし、ファミリープランを利用すれば、月額1,480円で利用することが可能です。このように、多くのサービスにおいて、夫婦・家族を対象とした割引があります。
活用して貯蓄のためのお金にしてください。
その他にも、以下のような内容もあわせて見直しましょう。
- 生活リズムをあわせて水道光熱費を抑える
- まとめて買い物する
- ふるさと納税を活用すれば、食費も抑えられる
- 貯蓄型の保険の運用
生活リズムを合わせることにより、電気やエアコンなどの水道光熱費にかかるコストを減らすことができます。
まとめて買い物をすることも生活費を抑えることに繋がります。余計な買い物を減らすことができるためです。
ネットスーパーの利用を考えてみてもよいかもしれません。なかには配送料が無料のものもあります。
最後におすすめしたいのが、貯蓄型保険です。
終身保険や個人年金保険などもあり、銀行より利率がよいものもあります。
これらのこともあわせて、生活費を抑えれば貯蓄することが可能です。
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