防災グッズで役に立たない物はどんな物?

大規模な自然災害が起こった時に用意しておくべき「防災グッズ」。
非常用持ち出し品として非常用持ち出し袋にまとめて入れておいて、普段から準備しておくことは当然のようになってきています。
しかし、本当に必要なものだけに絞り、無駄なものや使わないもの、役に立たないものについては外すようにし、荷物の量を減らす努力が必要です。
今回は台風、地震、豪雨などの自然災害の発生時、必要な防災グッズではなく、役に立たないので外してしまっても構わないような防災グッズを取り上げ、その理由についてお伝えしていきます。
もちろん、人によっては必要だという場合もありますので、参考情報としてお考えください。

目次

これはいらないと考えられる防災グッズ

https://www.photo-ac.com/

仮に何も持ち出すことができなくても、命の危険が迫ってきたら、何も持たずに逃げるべきです。
ある程度必要なものは、避難所でも手に入ります。
避難時の荷物の量を減らすためにも、無駄な防災グッズ・役に立たない防災グッズは外しておきましょう。
また、代わりに使える道具もありますので、不安なら事前に準備しておきましょう。

テント

避難所では、野外ではなく屋内での共同生活になることがほとんどです。
そのため、あえてテントは必要ありません。
避難所でのテントの設置が禁止になっている場合もあります。
逆に野外でテントを張って寝泊まりしていると、窃盗や性犯罪などの危険な目に遭うことも多いので、大きなテントの持ち出しはやめておきましょう。

代わりになるもの「エアーマットや寝袋」

サイズが大きく、持ち出しが大変なので、テントよりもエアーマットや寝袋などに替え、快適に就寝できるようにするほうがいいでしょう。

手回し充電器や手回し懐中電灯

電池を必要としないので、緊急時や自然災害時などのイザという時に役立つツールだと思えますが、いちいち手回しの手間と時間が必要です。
そこそこ体力が必要となりますし、ストレスや体調不良で全く使う気がしなくなってしまう恐れがあります。
ラジオや懐中電灯、充電器は、電池式や充電式のほうが役立ちます。

代わりになるもの「電池式で十分」

電池式で十分です。
ただし、予備の電池は長持ちするものを用意しておきましょう。

ロープ

アウトドアや救助活動でよく使う人なら、ロープは大変便利な道具です。
しかし、全く使ったことがない場合は、持っていても使い道が思いつきません。
ロープワークなどの知識や訓練の経験が全くないのであれば、無駄な防災グッズになってしまうでしょう。
また、間違って使うと危険ですので、緊急時の使用を考えているならやめておきましょう。

代わりになるもの「ガムテームや布テープ」

ロープの代わりにガムテープや布テープが使えます。
何かを縛る時、応急処置、補修用、目印など、いろいろな使い道があるからです。

10リットル以上の大量の水

10リットル以上の大容量の水や飲料水は、在宅避難であればとても有り難い防災グッズとなるでしょう。
断水でインフラが使えなくなっても、しばらくの間は、水を使うことができるからです。
例えば、ウォーターサーバーの水なら、10〜20リットルほどまとめて保管していますので、利用価値はあります。
しかし、避難所に持ち出す場合は、重くてかさばるので持っていくべきではありません。
水筒などに小分けにして入れて持ち出すようにしましょう。

代わりになるもの「500ミリリットル程度の水」

500ミリリットル程度の飲料水なら、運びやすく使い切りができ、大量の飲料水を用意する必要がありません。
あくまでも、防災用として保管するなら、3〜7日分ぐらいで十分です。

ローソク

照明代わりにローソクを使うケースもありますが、火の取り扱いには十分に注意しなければなりません。
普段使い慣れていないと、火災の原因にもなるからです。
また、ローソクを利用するために、マッチやライターなどの余分な道具も必要です。
室内や屋内で使う場合は、火を使わないタイプの照明器具を利用すべきでしょう。

代わりになるもの「懐中電灯やランタン」

できれば、電池式や充電式の懐中電灯やランタンなどを使って、明かりを取りましょう。
長時間使える懐中電灯やランタンがおすすめです。
もちろん、予備の電池やバッテリーも必要で、他の用途で使用するなら自宅内にも多めに保管し用意しておきましょう。

コンパス

実際に持っていく人は少ないと思われますが、あまり役に立ちません。
例えば、避難所へ向かう途中に方角がわからなくなって、地図を見て移動する時に役立ちます。
しかし、方角しかわかりませんし、現在位置がわからないような場所で使用することはありません。
避難所は、自宅周辺にあるはずですし、知らない土地でもないからです。
一度避難所に逃げたら、無駄に体力を消耗しないためにも、あちこち移動する必要はないでしょう。

代わりになるもの「スマホのコンパスやアプリ」

スマホのバッテリーがあるなら、地図アプリを利用すれば問題ありません。
通信が利用できない場合は、事前に地図アプリをダウンロードしておいたり、無料で利用できるWi-Fi「00000JAPAN」などを利用すると現在地と推奨経路がわかります。
防災マップがあらかじめ用意された「自治体の防災アプリ」などもしっかりと利用してください。

大容量ポータブル電源

在宅避難時やクルマでの避難時なら、大容量のポータブル電源もしっかり使えます。
しかし、緊急避難時はコンパクトなポータブル電源でも、持ち運びには苦労します。
実際に用意していても、持ち出して使うものではないので、避難所などで持ち運んで利用するには、モバイルバッテリーなどで十分でしょう。

代わりになるもの「モバイルバッテリー」

停電時でも使えるスマホ用のモバイルバッテリーや小型のポータブル電源を利用すべきです。

ティッシュペーパー

防災グッズとしてはティッシュペーパーよりもウェットティッシュやトイレットペーパーのほうが使える道具になっています。
ティッシュペーパーは、かさばりますし、水に溶けにくい商品が多いので、避難所や被災地などで持ち運んで使わないほうがいい場合があります。

代わりになるもの「トイレットペーパー」

トイレットペーパーは、使用する分だけちぎって使用できます。
水にも溶けやすいので、いろいろな用途に使えます。
箱型ティッシュペーパーよりもコンパクトになっている点も意外な盲点です。

毛布

重くてボリュームのありすぎる毛布は、場所を取ってしまい、持ち運びには不適切です。
防寒対策として持っていくには、持ち運びしにくく、あきらめてしまう方も多いのではないでしょうか?
毛布は、防災グッズとしてはあまり使えません。
防寒対策なら、もっと軽量で薄くて荷物になりにくいブランケットなどがいいでしょう。

代わりになるもの「アルミシート」

防災用には、防寒対策にもなるアルミシートが販売されています。
こちらなら、薄くて軽量で持ち運びにも大変便利です。

まとめ:防災グッズで役立たないものは持っていく必要がなく代わりのもので十分!

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防災グッズとして持っていきたいけれど、役に立たないものはたくさんあります。
しかし、代替品もありますし、避難所まで無事にたどり着いたら、飲料水や生活用の物資などはある程度用意されています。
整理が苦手な人、避難時に荷物が多いという人は、今一度、非常用持ち出し品の見直しを行い、自分が無理なく持ち出せる荷物量に絞るようにしてください。

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