避難所に持ち込み可能なテントの大きさは?

大規模な自然災害で何も荷物を持たずに避難所に逃げていったとしても何も問題ありません。
まずは、ご自身やご家族の身の安全を確保し、安全な場所を探して逃げるべきでしょう。
逆に問題となるのは、避難時の荷物の量や大きさの問題です。
何を持っていけばいいのか、重要なものは何か、といった優先順位を無視すると、大量の荷物で身動きが取れなくなってしまうことがあります。
防災グッズは必要最低限で十分です。
そして、テントは持っていくべきなのでしょうか?
避難所では自前のテントを持っていったとしても断られることがありますのでサイズなどの条件について自治体に再度確認しておくべきでしょう。
そこで、今回は台風、地震、豪雨などの自然災害の発生時、避難所に持ち込み可能なテントの大きさや便利な利用方法、さらにおすすめの防災用テントなどの役立つ情報をお伝えします。

目次

避難所でテントを利用する理由とは?

https://www.photo-ac.com/

アウトドアやハイキングではありませんので、テントを持って避難所まで移動するのはあまり賢いとはいえません。避難所でもテントや間仕切りなどは用意できるからです。
まずは、逃げることを優先すべきですが、あえてテントを持ち込みする場合は、どのようなメリットがあるのでしょうか?

テントはなぜ必要?避難所で活躍する理由

テントが必要な場合とは、プライバシーの保護が必要な時です。
避難所の状態が悪く、仕切り板などが用意できていない場合は、テントなどのプライバシーを保護できる空間があると気が休まります。
避難所で持ち込みのテントが利用できると、人目を気にせずに生活できます。
荷物をテント内に置いておけば、防犯対策にもなります。
また、女性が着替えるのも自由です。
アウトドアではありませんので楽しいわけではありませんが、テントがあると、自由度が高まりストレスが軽減されるということは間違いないでしょう。
注意点としては、災害時のテントは緊急性がないため、無理に持ち出す必要はない、ということです。

避難所でテントを使う時の注意点

避難所でテントが使えるというケースでは、避難所の指示に従って、指定の場所にテントを張るようにしましょう。
また、悪天候時にテントを張るのはやめておきましょう。
屋内にテントを張る場合は、ペグを使えないので、荷物や他の重い物を置いて固定してください。

コロナウイルスなどの感染症対策で自治体が用意していることがある

テントを持ち込む場合は、使い慣れたアウトドア用のテントを使ってください。
災害時の避難用にあえてテントを購入する必要はないでしょう。
また、自治体によっては、新型コロナウイルスなどの各種感染症の予防を目的とした簡易テントを用意していることがあります。
ファミリー向けでも大きなサイズのテントは、持ち運びも設営も大変ですので、利用がNGになることがあります。
次に避難所に持ち込みできるテントのサイズの目安についてもお伝えしていきましょう。

避難所に持ち込み可能なテントの条件とは?

https://www.photo-ac.com/

避難所にテントが持ち込みできるかどうかは、各避難所の判断に委ねられています。
細かいルールやマナーもそれぞれ異なります。
実際にはお近くの避難所のルールに従うしかないでしょう。
そこで、事前にわかっている避難所に持ち込み可能なテントの条件についてみていきましょう。

テント持ち込みは可能かどうか?

大きさとしては、ソロキャンプで使うような1〜2人用なら利用可能です。
避難所からもお断りされることが少なくなるサイズです。
コンパクトですぐに利用できることから、一つ購入しておいてもいいでしょう。
ご家族でキャンプで利用する場合のテントは、4〜5人前後です。
これは、寝袋の数プラスひとり分の広さが確保できる大きさです。
それ以上大きなテントはNGになってしまうでしょう。
床面サイズでいえば、200㎝×150~170㎝です。

自治体の対応によって異なるテントの持ち込み

テントそのものが禁止されている避難所はあまりなく、「間仕切りは確保すべきだ」ということは、避難所運営マニュアルにも記載されていますので、テントの持ち込みや設営はOKになる場合とNGになる場合と各避難所によっての対応は異なるでしょう。
積極的にテントの持ち込みを推奨しているケースや屋外や指定場所に限定してテント設営が可能となるケースもありますので、事前に問い合わせてみるといいでしょう。

テント持ち込みが禁止されるケース

事前にテントの設営ができるという情報を得ていたとしても、自然災害の規模や避難所の状況によっては、テントの持ち込み・設営が拒否される場合があります。
例えば、被災者が多すぎて、テントを張れるスペースがない場合です。
自治体や避難所のスタッフの指示に従い、テントの設営がだめなら素直にあきらめてください。

おすすめの防災用テントってどんなもの?

https://www.photo-ac.com/

防災用として持ち込むならどのようなテントがいいのでしょうか?
避難所で実際に利用されていたテントをご紹介し、ご家庭で使っているテントならどのようなものがいいのか、検討してみましょう。

おすすめの防災用テントとは?

こちらは、東日本大震災でも実際に使用された防災テントです。

避難所用資機材NEED「ワンタッチパーテーションファミリールーム」

https://www.need-co.jp/tent/tent02.html

災害時、屋内での集団避難生活における被災者のプライバシーを確保し、ワンタッチで簡単に設営可能です。
収納や持ち運びにも便利なコンパクトなサイズです。
床面のサイズは210cm×210cm、平方メートルで4.4㎡です。
サイズが大きいので、避難人口の少ない地域や2名以上で使用します。

http://netgeek.biz/wp-content/uploads/2018/09/saigaiparti-3.jpg

避難所に持ち込むテントのサイズ

大きくても定員は2〜3名で、コンパクトで設営が簡単なポップアップテントがおすすめです。
床面サイズは、200cm×150cmで3.0㎡以内なら、問題なく避難所に持ち込みできるでしょう。
登山用などの本格的な商品を選ぶのではなく、レジャーやピクニックなどでも使用しやすい手頃な価格の簡易テント・ポップアップテントがおすすめです。

防災用には設営が簡単な「ポップアップテント」

屋内での利用も考えて、ペグを必要とせずに設営できるテントがおすすめです。
1人用や2人用などでポップアップテントなら、組み立てに1秒もかかりません。
もちろん、簡易テントといってもアウトドアでも十分使用可能で、通気口がしっかりついていて、湿気を溜めないような一年中過ごしやすいテントを選ぶことが重要です。

まとめ:避難所で長期滞在する必要があるならテントの利用も可能!

避難所にテントを持ち込む場合は、避難所のルールやマナーにしっかり従うようにしてください。
テントの持ち込みがNGの場合もありますが、間仕切り代わりにサイズの小さなポップアップテントなら利用可能なこともあります。
また、緊急時や災害時、テントの持ち出しは必ずしも必要ではありません。最低限の防災グッズを揃えた非常用持ち出し袋を持ったら、安全を確保しながら、避難所へ逃げることを優先してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる