台風・大雨災害からクルマを守る!車両避難場所のおすすめとは?

日本列島では毎週のように台風、大雨、竜巻などの大規模な自然災害の被害が続いています。
地震や台風などの自然災害はある程度予想できても、全てを避けて過ごすことはできません。
突然の災害にも冷静に対応できるように、普段から防災を意識した準備や備えを行いましょう。
例えば、クルマを所有している方なら、避難時にクルマを使うことはありますが、いったいどこへ行けばいいのでしょうか?
クルマにも避難場所に適した場所があるはずですし、最悪のケースでは車中避難所として利用しなければならないでしょう。
そこで、今回は台風、地震、豪雨などの災害発生時、クルマの車両避難場所としておすすめの場所や車中避難時などで役立つ情報についてお伝えしていきます。

目次

車中泊避難はやむを得ないケースのみ

https://www.photo-ac.com/

台風や大雨などの大規模災害時は、クルマを利用して避難場所や安全な場所へ逃げるケースがありますが、車両を避難場所として利用するケースもあります。
しかし、渋滞に巻き込まれてどこにも逃げられなくなるリスクもありますので、車両を使わずに原則は徒歩で逃げ、やむを得ないケースのみ車両を使った車中泊避難を実施してください。

原則は徒歩で逃げること

クルマを使って避難したり、車中泊したりするケースは意外と多く、大地震などの自然災害時は6〜7割程度の人がクルマに寝泊まりしながら救助を待つような形になっているようです。
しかし、地震や津波発生時は、原則は徒歩で避難所まで逃げることです。
風水害時は、クルマを使うとたいてい洪水や渋滞に見舞われます。
途中でクルマを降りなければならないことも多くなります。
やはり、徒歩で逃げることを優先してください。

お住まい地域によっては自動車避難を推奨していることがある!

高齢者や介護が必要な方に限っては、クルマを利用しなければ移動できません。
また、地域事情でクルマが重要な交通機関だというところも多いので、自治体によっては自動車避難を推奨しているケースがあります。
こうした自治体は、渋滞時の対策には十分に配慮しており、逃げ遅れを防ぐようにしています。
また、避難路の整備を行うなど、自治体でのクルマ利用に関する防災に関する取り組みも進んでいます。

自治体指定の車両避難所なら生きるために重要なものが入手可能

災害時は、できれば自治体指定の車両避難所の駐車場を利用してください。
自治体では、車両避難や車両泊避難などでの注意点などを呼びかける情報を提供しています。
自治体指定の避難所なら、水や食糧もしっかり入手できますし、きれいなトイレも利用できます。
また、正しい災害情報もすぐに入ってきますので安全です。

クルマが主な交通手段だという地域の自治体は車両避難場所を推奨

https://www.photo-ac.com/

次に、クルマが主な交通手段だという地域での車両避難場所を利用するとどのようなメリットがあるのか、参考事例としていろいろとみていきましょう。

公園や公共施設の駐車場が利用可能

災害時の車中泊避難などのために、公園や公共施設の駐車場にクルマを止める場所を確保し、長期間の車中泊避難にも対応できるようにしています。
また、車中泊避難ができる場所を増やすために、例えば、防衛省の所有地を利用できるような動きも進んでいます。

24時間利用可能な防災トイレがある

車中泊避難で最も問題となるのが、トイレの問題です。
多くの人が利用すると、通常のトイレではすぐに使えなくなってしまいますので、24時間利用可能な「防災トイレ」を整備しています。

仮設風呂の準備ができている避難場所

多くの人が車中泊できる避難場所に集まることから、公衆衛生を保つためにも、仮設の風呂も準備しています。
身体を清潔に保つだけではなく、高いリラックス効果もありますので、避難生活でのストレスをやわらげることができます。

災害時は民間の商業施設も一時避難場所として開放される

また、大規模災害時は、民間の商業施設の駐車場も一時避難場所として開放される予定です。
例えば、スーパーマーケット、ショッピングモール、パチンコ店など、駐車台数も多く、トイレも使えますし、建物も大きいので避難所としても利用しやすい場所です。

自治体が公表する車両避難場所を事前に確認すること

https://www.photo-ac.com/

地震や大雨などで予想される災害発生時、自治体ではクルマで安全に避難できる場所を地図化し、ハザードマップの一部としてインターネットで公開しています。
お住まいの自治体ではどのようは場所がクルマの駐車場の利用が可能なのか、今一度再確認してください。

基本的なマナーや注意事項を厳守すること

多くの人とクルマが集まりますので、基本的なマナーや注意事項をしっかりと守り、周囲に迷惑をかけないようにしてください。
避難場所に行くまでに渋滞に巻き込まれたり、駐車場が満車になっていたりすることがありますが、交通整理ができる方がいない可能性もありますのでご注意ください。
ゴミ捨て場所がいっぱいになってしまい、捨てられない恐れがあります。
ゴミは各自で一時保管し、どのように処理したらいいか、自治体の指示を待ちましょう。
車中避難場所で起きた事故は、誰も責任を取ってくれませんので、自己責任で各自行動するようにしてください。

エコノミークラス症候群にご注意を!

クルマは便利ですが、長時間座った状態でいると、エコノミークラス症候群を発症する恐れがあります。
自然災害時は、食事や水分も十分に取れていませんので、心も身体もあまりよい状態ではありません。
身体を動かさないで座ったままの状態が続くと、血行不良で血液が固まって血栓ができ、肺に溜まって肺塞栓を引き起こす恐れがあります。
適度に軽い運動を行い、ふくらはぎを軽くもんだりして血行をよくしてください。
また、眠る時は足を上げて寝るようにしてください。

一酸化炭素中毒にも気をつけること

クルマから出る排気ガスによる一酸化炭素中毒のリスクも忘れないようにしてください。
最初は、頭痛、吐き気が始まりますが、そのうちひどくなると昏倒し死ぬこともあります。
長時間エンジンをかけることはやめ、適度にエンジンを止めて換気してください。
大雪でクルマの排気口が雪で埋もれてしまうと危険ですので、大雪時はクルマでの避難は控えましょう。

まとめ:台風・大雨災害時はクルマを保護し車両を避難場所として活用しよう!

普段は通勤や買い物に便利なクルマも、台風・大雨災害時は、全く使えなくなるケースがあります。
徒歩で避難するか、クルマで避難するか、その時の状況に応じてしっかり判断して、クルマで移動する時や車中避難する時の注意点を思い出し、マナーもしっかり守るようにしてください。
できれば、安全を考えて、自治体が指定する緊急避難場所や指定避難場所の駐車場を利用するようにしましょう。
そして、あらかじめ自治体が公表している情報を再確認することが重要です。
また、民間企業が店舗や施設を車中避難場所として一時的に提供している場合もありますので、こちらの情報も自治体の情報と併せてホームページなどで確認するようにし、クルマでの避難や車中泊避難も可能性の一つとして入れておきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる