缶切りがなくても大丈夫!非常時に役立つ缶・瓶の開け方

突然、お住まいの地域が地震や台風の被害に見舞われたら、とにかく安全な場所へ避難することを優先してください。
ご家族がいらっしゃる場合なら、ご自身はもとよりご家族のみなさんの防災対策も必要です。
突然の災害にも慌てずにスムーズに対応できるように、普段から災害を意識し、防災に関する知識を身に着け、実践すればイザという時に役立ちます。
台風、地震、豪雨などの災害時は、余裕もなく全ての道具が揃わないことがよくあります。
そこで、災害時はもちろんですが、非常時にも役立つ缶や瓶の開け方について解説していきます。

目次

非常食として缶や瓶があるのに開けられない!

https://www.photo-ac.com/

アウトドアに行った時でも、缶詰や瓶はきちんと用意してきたのに、道具がないから開けられない、といった失敗をしてしまうことがあります。
これが自然災害時などの非常時だったとしたら、本当に困ったことになるでしょう。
しかし、缶切りなどの専用の道具がなくても缶や瓶を開ける方法はあります。
信頼できる警視庁のサイトでも紹介されており、道具がなくても蓋を開ける方法がありますので、こちらでもご紹介しておきます。

何も使わずに缶を開ける方法

缶詰がプルトップ型なら、缶切りなどの道具は不要です。
しかし、開封に缶切りが必要な缶詰の場合は、ちょっとした工夫が必要です。
缶詰を開けるには、円を描くように缶詰の蓋のフチをコンクリートやアスファルトにこすりつけます。
そうすると、接合部分が取れて中身が出てきます。缶詰は、フチの接合部分が削れると、比較的楽に蓋が取れるようになっています。
実際に試す時には、蓋を取るときに砂や埃が缶詰の中に入らないようにご注意ください。

何も使わずに瓶を開ける方法

瓶の蓋を開ける場合も、災害時以外の日常でも固くなって蓋が開かなくなることが多いので、対処方法はいろいろなサイトで紹介されています。
瓶を開ける道具を何も持っていない場合でも、瓶を逆さまにして瓶の底を叩いて開ける方法があります。
この方法で瓶が開く仕組みは、瓶の底を叩いて振動を与えると、蓋と瓶の間に空気が入っていくからです。
コツは、強く叩きすぎないことです。テーブルの上など、安定した場所に置いて、上から手のひらでトントンと叩くようにするといいでしょう。

スプーンや粘着テープを使って缶・瓶を開ける方法

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何も道具を使わずに缶や瓶を開ける方法を試してもうまくいかないようでされば、次は手持ちの道具を使った開封方法を実践してみましょう。
道具を使いますので、何も使わない時よりも比較的開けやすくなります。

スプーンを使って缶を開ける方法

缶を食べる時に使う金属製のスプーンが役立ちます。
スプーンを下にして、缶切りのように使う方法です。
スプーンを下にして先を缶詰のフチに押し当て、強い力を入れてこすりつけます。
すると、こすったところから穴が開きますので、スプーンを缶切りのように使いながら、穴を広げていき、こじ開けてください。
この方法の注意点は、大き目のスプーンを使用することです。
また、強い力が加わり、滑りやすいので缶の下にタオルなどを置いて滑らないようにしてください。
スプーンの先は缶切りのように鋭いわけではないので、かなり強い力が必要です。
また、開封した後をうっかり手で触ってケガをすることがありますので、慣れていない場合は少し注意が必要です。

粘着テープを使って瓶を開ける方法

防災グッズの中に粘着テープ(ガムテープ)などがあれば、粘着テープを使って瓶を開ける方法があります。
蓋の外周ほどの長さの粘着テープを切り取り、粘着面が表に来るように半分に折ってください。
その後、蓋の外周に貼り付け、粘着テープの上から蓋を握って開けます。
粘着テープが摩擦を強め、開封しやすくなります。
紙製の粘着テープよりも、布テープを使うと破れにくくなり、より滑りにくくなります。

缶や瓶の蓋が開かなくなった時に開ける方法

これまでご説明してきた方法で、缶や瓶の蓋は開きます。
しかし、その他にも缶や瓶の蓋を開ける方法があります。
簡単に開かない場合もありますので、その時は別の方法を試してみるといいでしょう。
また、「缶や瓶の蓋がなぜ開かなくなるのか?」
といった仕組みも知っておくと、蓋を開ける時にもスムーズに開けることができるようになるでしょう。

蓋が開かなくなる理由とは?

非常時ではなくても、瓶の蓋が開かなくなることはよくあります。
初めて開封する時は、製造時に瓶の中の空気圧を下げており、蓋の部分が凹んでいます。
瓶の中の空気圧が低くなっており、隙間がないから開けにくくなっています。
瓶詰が長期保存できるのも中身が空気に触れないためです。

また、開封後なら、冷蔵庫などに保存していると、瓶の中が冷やされて体積が小さくなり、同じように内部の空気圧が下がり、蓋が下に下がって開けにくくなっています。

このような仕組みを正しく理解すると、空気を入れてあげたり、温めたりすると蓋も開けやすくなる、ということが理解できるでしょう。

身近な道具を使った開かない蓋の開封方法

最後に瓶の蓋を開ける方法で、身近な道具を使った蓋の開け方やその他の蓋を開ける方法についてもご紹介しておきましょう。

逆さまにして底を叩く方法

最初の項でご説明した瓶の開封方法です。
何も持っていなくても、瓶を開けることができます。
瓶を逆さまにして、その部分を叩くと、瓶と蓋に振動を与えて、隙間から空気を入れて、開封しやすくしています。
試す時は、瓶が割れないように注意してください。

お湯で温める方法

瓶の内部を温めると、内部の圧力が上がります。
熱湯は必要なく、50度くらいのお湯でも問題ありません。
蓋の部分を中心にお湯で温めるようにすると、固くなった瓶の蓋も開けやすくなります。

輪ゴムやゴム手袋を使用

手に力が入りにくくなってしまった時や何度開けようとしても無理な場合は、滑りを防ぐためのゴム手袋や輪ゴムを使用して開封してみましょう。
握力のない子供や女性でもこの方法なら瓶の蓋を開封することができます。
ゴム手袋は、ジャストサイズで遊びのない手の形にぴったりの手袋を選んでください。
輪ゴムを使用する場合は、何本か並べて蓋と瓶の両方にかけて、滑りにくくして開封してみてください。

ガムテープを使用

ガムテープを使って瓶の蓋を開封する方法はすでにご紹介しました。
こちらも有名な瓶の開封方法です。
紙製のガムテープよりも布製のガムテープのほうが破れにくく丈夫で使いやすいといえるでしょう。

まとめ:災害時や非常時でも安心!この機会に覚えておきたい缶や瓶の開け方!

災害時や非常時に缶や瓶の蓋が開かない、開ける道具がない、といった困った状況に陥ってしまうことはよくあります。
しかし、少し冷静になって、今ある道具や道具を使わない方法で缶や瓶の蓋を開ける方法があることを思い出し、実践してみてください。
ただし、慣れない作業で瓶が割れたり、鋭い箇所で手を切ったりする恐れがあります。
ケガをしないように、細心の注意を払いながら、缶や瓶の蓋を開けるようにしましょう。

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