もし、今お住まいの地域が地震や台風などの災害にあったとしたら、適切な対応がとれるでしょうか?
日本は、小さな国土でありながら世界の中でもトップクラスに災害の多い国です。四方を海に囲まれ、地下には張り巡らされた活断層プレートがあります。台風も毎年のように上陸し、各地に被害をもたらしています。私たちの住んでいる町も、いつ災害に見舞われてもおかしくありません。突然の災害に慌てないように、普段から心がけておきたいことをお伝えします。
台風、地震、豪雨などの災害時、停電と共によくある二次災害としてあげられるのが断水です。今回は、災害による断水の時にとりたい行動、あったら便利なグッズを紹介いたします!
断水になる原因
災害時、断水になる原因はさまざまです。そのうちの代表的な例をご紹介します。
地震による水道管の破損
水道管は地中に埋められているため、地震の揺れや亀裂によって破損することがあります。水道管が破損すると、そこから先には流れなくなってしまうため断水になります。
停電に伴う断水
水道局から家庭まで水を運ぶためには電力が必要です。災害により停電してしまうと、水を運ぶことができなくなり、断水が起こります。
浄水場や貯水池への浸水被害
台風や豪雨災害によって貯水池や浄水場が被害を受け、断水になる場合があります。
断水の影響
断水になるといったい生活にどんな影響があるのでしょうか。
飲料水
人間の体は70%近くが水分でできています。そのため、人は水分を補給できなくなると数日で死に至ってしまいます。災害による断水の場合、まずは飲料水を確保することが最優先です。断水が長引くと1週間以上になる場合もあるため、飲料水は常備しておきたいですね。
水洗トイレ
断水になると水洗トイレも流せなくなってしまいます。排泄物を長期間トイレに貯めておくと、雑菌が繁殖し、感染症などの原因になってしまうこともあります。
食器洗い・洗濯など
汚れた衣服、使った後の食器なども、そのまま放置しておくと雑菌繫殖の原因になる恐れがあります。紙皿を使用するなど、できるだけ洗わなくてよい方法を選択したいものですね。
断水とわかったら、確認しよう
断水情報を確認する。
地域の水道局で、断水情報を確認しましょう。復旧の目安や、給水情報なども確認することができます。
給水ステーションを活用する。
災害時給水ステーションの位置は地域の水道局のWebサイトなどで確認できます。災害時にあわてないよう、事前に調べておくと良いですね。下記のイラストが目印になっています。
復旧までの過ごし方・準備しておきたい物
災害時のトイレ使用
停電や断水の場合でも、バケツで水を直接流し込むことでトイレの使用は可能です。ただし、手動で流してはいけない場合もありますので、災害時は注意が必要です。また、災害用の簡易トイレが市販されてますので、そちらもご紹介します。
洗い物はしなくていいような工夫を
紙皿や紙コップを使用すると、洗い物が不要になるのでとても便利です。ただ、ゴミが増えてしまうのが難点ですし、断水が長期化すると足りなくなる場合もあります。そこで、食器にラップをかけて使用することをおすすめします。ほとんど汚れないのでふき取るだけで再利用できますし、ラップだとゴミも少なくなるので大変便利です。
飲料水のローリングストック
とにかく必要なのが飲料水です。普段から多めに常備しておいて、使用したら買い足すというローリングストックをおすすめします。常温で保存できますが、日の当たらない冷暗所に保管しておくのが良いですね。
飲料水はこんな保管の仕方も
冷凍庫は、すき間を開けておくよりも満タンにしておく方が保冷効果がアップします。ペットボトルやジッパー付き保存袋に水を入れたものを冷凍庫に入れておくと、保冷効果もアップし、さらに溶かすと飲料水として活用できるので、災害時には非常に役立ちます。
備蓄の目安
1人あたり1日分の飲料水の目安は3リットルといわれています。「3リットル×7日分×家族の人数」があると安心ですが、4人家族だと84リットルと、家庭で保管するには多すぎると感じる人もいるかもしれません。1週間分が無理な場合は、最低でも3日分は備蓄しておきましょう。
10リットルのポリタンク
常に水道水で満タンにしておき、冷暗所に保管しておきましょう。飲用水としては常温で3日ほどしかもたないので、主に生活用水として使用するようにしましょう。また、浄水器を使用したり煮沸した水道水は塩素の効果が弱まるため保存期間が短くなります。
まとめ:災害による断水に備えて、十分な水の確保を
ライフラインの遮断で一番困るのがは断水です。飲料水、食事、トイレなど、生活するうえで必要不可欠である水は、準備ができていないと非常時に命にかかわることもあります。飲料水としてのミネラルウォーターの備蓄、生活用水としてのポリタンク、そして簡易トイレの準備などは、比較的お金をかけなくてもできる対策です。いざという時のために、普段から備えておきたいですね。
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