もし、今お住まいの地域が地震や台風などの災害にあったとしたら、適切な対応がとれるでしょうか?
日本は、小さな国土でありながら世界でもトップクラスに災害の多い国です。四方を海に囲まれ、地下には張り巡らされた活断層があります。台風も毎年のように上陸し、各地に被害をもたらしています。私たちの住んでいる町は、いつ災害に見舞われてもおかしくない状況にあるのです。突然の災害に慌てないように、普段から心がけておきたいことをお伝えします。
台風、地震、豪雨などの災害時によくある二次災害といえば、停電です。今回は、災害による停電の時にとりたい行動、あったら便利なグッズを紹介いたします。
灯りの確保と状況確認
灯りの確保
もしも停電になった時間帯が夜だと当然まっ暗になってしまいますので、懐中電灯はいつも決まった場所に置いておきましょう。ヘッドライトやネックライトなど両手を使える器具がとても便利です。また、最近ではスマートフォンにLEDライトがついているので点灯の仕方を確認しておきましょう。
状況確認
停電が起きてしまったら、まずは家の中の一部の電気が消えているのか、それともすべて消えているのか、また近隣の様子を見て停電の範囲を確認しましょう。停電情報は、お住まいの電力会社にお問い合わせ下さい。
通電火災など、次の災害に備える
通電火災とは
停電する寸前まで使用していた電化製品は、そのままにしておくと電気が復旧した際、いきなり通電することになります。漏電していたり、燃えやすいものに接触した状態で通電されたことにより、電化製品が発熱し出火・引火して起こるのが「通電火災」です。特に、地震などで電化製品がたおれたり損傷したりしてしまうと、通電火災が起こる危険性が多くあります。電熱タイプのヒーター、倒れたり下敷きになったりした電化製品などは、コンセントを抜いて安全を確保しておきましょう。災害後、避難のため家を離れる時は、忘れずにブレーカーを切っておきましょう。
予測できる事態への対処
また、災害による停電の際には他のライフラインも停止してしまう場合が多くあります。水道の蛇口まで水を運ぶにも電力が必要なため、停電になると断水にもなる可能性は高まります。まだ水が出ている場合は、その後の断水を想定して水を貯めておきましょう。
復旧までの過ごし方
スマホは省電力モード
災害・停電時、スマホはLEDライトとしても、情報収集や連絡用のツールとしても大活躍します。充電をできる限り減らさないよう省電力モードにし、必要な時以外は極力使用を控えましょう。
冷蔵庫の温度を上げない
最近の冷蔵庫は非常に高断熱、高気密に作られています。開け閉めは極力控え、冷蔵温度を上げないようにしましょう。また、冷凍庫は満タンにしておくことで保冷効果が高まります。災害時に備えて常に満タンにしておきましょう。冷凍食品だけでなく、飲料水のペットボトルや、ジッパー付きビニール袋に水を入れたものを凍らせておくと、停電の際に冷凍庫の中の温度を保ちつつ、溶かせば飲料水としても活用できるのでとても便利です。
発電機は屋内では使用しない
運転中の発電機の排気には一酸化炭素が多く含まれている為、一酸化炭素中毒を引き起こす危険があります。停電に際して発電機を使用する場合、屋内では絶対に使用しないでください。また、屋外での使用の際にも、排気ガスが屋内に入らないように設置しましょう。
屋外での注意事項
地震や台風で被災し、切れてしまった電線や倒れている電柱などは、近づくと感電のおそれがあり大変危険です。もし見かけた場合は、近づいたり触れたりせずに、電力会社または一般送配電事業者に連絡しましょう。
準備しておきたい防災グッズ
台風の接近など予測のできる災害の場合は、スマホの充電は満タンにしておく、バッテリーの予備を確認する(なければ買いに行く)など、事前準備ができます。しかし、地震や雷などによる突然の停電の場合もありますので、日ごろから防災グッズの確認をしておきましょう。
乾電池
お使いの懐中電灯やラジオなどに使用されている乾電池の種類を確認し、常備しておきます。単3乾電池はモバイルバッテリーなどにも使用できるものがありますので、多めに保管しておきましょう。充電式の乾電池は自然放電の少ないものを用意し、常に満タンにしておきます。
モバイルバッテリー
スマホなど、モバイルデバイス用のモバイルバッテリーは、常に満タンに充電しておきましょう。電池式、ソーラー式、手回し式などの種類もありますので、停電が長期化しても使用できる自家発電式のモバイルバッテリーを準備しておくと便利です。
灯り
懐中電灯は、いつも決まった場所に置いておきましょう。災害時には特に、ヘッドライトやネックライトなどの両手が使えるタイプがおススメです。ほとんどのスマホにはLEDライトがついていますので、付け方を確認しておきましょう。
調理器具
炊飯器、電子レンジをはじめ、ほとんどの調理器具は停電時に使用できなくなってしまいます。カセットコンロがあれば、停電が長期化してもしばらくの間は調理ができます。また、温めなくても食べられるレトルト食品や缶詰、水を入れるとできるお米などの非常食は、常に1週間分ほど準備しておきましょう。いざとなった時、賞味期限が切れているということがよくありますので定期的にチェックをして入れ替えるようにしておくと良いですね。
まとめ:災害による停電には、日頃の準備が大切!
今の私たちの生活には、電気は必要不可欠なものです。災害によって停電してしまった場合に慌てず、適切な行動がとれるように準備しておくことがとても大切です。停電や復旧の情報をどこで確認するのか、ブレーカーはどこにあるのか、非常食は十分にあるか、年に1度は家族みんなで防災について確認し、準備をしておくことをおすすめします。
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