毎日、テレビやラジオを見ていて、突然地震の情報が流れてくることが多くなってきています。
そして、そろそろあなたの住む地域も例外ではなく、大地震が起こる可能性が高くなってきています。
地震の問題点は、いつ発生するのか予想できないことです。
真夜中や就寝中にも発生することがありますが、お風呂に入っている時も、地震が発生するリスクは当然のように存在します。
突然の地震発生にも慌てずに対応できるように、普段から災害を意識して、防災に有効な対策を実践すべきでしょう。
そこで、入浴中に突然地震が発生した時でも、その場ですぐにできる正しい行動やその注意点について解説していきたいと思います。
入浴中の地震発生も想定し何をすべきか平時に考えることが大切!
自宅で地震の被害に遭うことは珍しいことではありません。
就寝中やテレビを見ている時などが多いとは思いますが、お風呂に入っている時でさえも地震が起こるリスクを避けることはできません。
入浴中であっても、地震が発生した時は、慌てずに正しい行動をすれば、大きなケガをせずにすみます。
その1とにかく揺れが収まるまで待つこと
地震が発生した時は、お風呂場では何もできないはずです。
滑って転んでケガをすることもありますので、動かずにじっとしているほうが無難でしょう。
揺れが収まるまでは、しばらくはじっと身を屈めていることをおすすめします。
姿勢を低くし座る
まずは、姿勢を低くして座ってじっとしていてください。
揺れが収まるまでは動かないほうがいいでしょう。
桶や蓋を被って頭や体を保護
お風呂場に重い荷物はありませんが、洗面器やお風呂の蓋で頭や体を保護する行動を起こしましょう。姿勢は低いままで、揺れが収まるまでじっとしていてください。
慌てて外に出ないこと
慌てて外に出ようとすると、床に散乱したガラス片などを踏んで足をケガすることがあります。
また、家に誰かいるなら、助けを呼び、お互いの安否を確認してください。
その2避難経路を作ること
一回目の大きな揺れを感じたら、まずは身の安全を確保します。
その後、余震などが来る恐れもありますので、少し落ち着いたら避難経路を確保してください。
お風呂の扉が開くかどうか確認
大地震が起こると、ドアや扉が歪んで開かなくなる恐れがあります。
そのため、お風呂場や玄関などの扉がきちんと動くかどうか確認し、人が出られる幅まで開けっ放しにしておきましょう。
少しだけ開けたままにして、タオルやバスローブを羽織って、逃げる準備をしてください。
地震発生後お風呂の扉はすぐに開けておく
お風呂の扉はすぐに開けておくほうがいいでしょう。
少しでも開くことが確認できたら、少しだけ開けっ放しにしておき、人が移動できるようにしておいてください。
その3お風呂のガスを消すこと
地震が起こった時、特に注意してほしいのが、ガスの取り扱いです。
大地震が発生し、ガス管が壊れてしまうと、ガス器具は自動的に止まるように設計されています。
地震発生後、火を使っていて、まだ止まっていないのなら、安全のためにすぐに止めてください。
自動的にガスがストップした後にガス漏れの確認
火災の発生を防ぐために、大地震が起きた時は、ガス器具の安全装置が自動的に作動します。便利なので普段は誰もが使っているガスですが、地震発生時は特に取り扱いに注意しなければなりません。
避難する前にガスが切れているかどうか確認
避難しなければならない時は、ガスを使用しないので、ガスのスイッチは必ず切ってください。
ガスが切れていなかった場合は、きちんと自分で切って、ガスの停止を確認してください。
ガス漏れが起こると、空き家でも火災が起こることがありますので特に注意してください。
安全が確認できるまでガスは復旧しないこと
揺れが収まって、その後の安全を確認し、避難する必要がなくなった後に、ガス漏れを確認し、ガスの復旧作業を行ってください。
その4被害状況を確認すること
お風呂場の入り口を使って移動できることを確認し、お風呂場や洗面所、廊下、お部屋などの被害状況を確認します。
ガラスや陶器の落下による破片に注意
地震発生時は、部屋にはいないので、近くにあるスリッパや靴などを履いて、足の裏を保護しながら、被害状況を確認してください。
床や廊下は、窓ガラスや鏡が割れて散乱している恐れがあります。素足では絶対に歩かないようにしてください。
スリッパを使用し足のケガを防ぐ
お風呂場にスリッパはありませんが、近くにスリッパや靴などがあれば、必ず履いたうえで歩いてください。
また、お風呂場にある長靴などもイザという時は利用して、足をケガしないように注意してください。
その5逃げる準備ができたらとにかく避難すること
最初の地震が収まっても、しばらくは余震が続きます。
余裕ができたとしても、次の余震や火災などの二次災害に備えて、逃げる準備をしなければなりません。
お風呂場にいたら、服を着る余裕がないこともありますが、イザという時は、逃げることを最優先してください。
服を着る余裕がない場合
服を着る余裕もない場合は、バスタオルだけを巻いて、そのまま逃げるという覚悟をしておきましょう。
体全体を隠せるような大き目のタオルがあればいいとは思いますが、なければ今あるタオルだけで逃げるしかない場合もあります。
臨機応変に対応してください。
バスローブがあると便利!防寒用にもなります
バスローブは、バスタオルよりも逃げる時には役に立ちますが、ないご家庭も多いので、この機会に何着か準備しておくといいでしょう。
バスローブは、フードのついたものなどもあります。寒い冬には風邪などにならないためにも、しっかりと体全体を包み込むようなバスローブを脱衣所に用意しておきましょう。
お風呂の水はためなくていい
お風呂の水を溜めるのは、生活の知恵としていろいろなところで紹介されていたため、記憶に残っている方が多いとは思いますが、必ずしも溜める必要はありません。
例えば、お子さんがいるご家庭では、お子さんが誤ってお風呂で溺れてしまう恐れがあります。
大地震では、下水管が破損して、下の階にお風呂の水が流れ込んでしまう恐れがあります。
お風呂の水は、飲料用や手洗い用には不適切です。
水が腐ると、感染症になる恐れがあります。お風呂の水は、雑菌が繁殖しやすく、汚れていることが多いので、お風呂に入った後のお湯や水は飲まないようにしてください。
もちろん、新しい水であっても、長時間放置されたままの水は飲まないようにしてください。
まとめ:お風呂に入っている時も地震は起こる!無防備な体を保護し避難経路を確保することが重要!
お風呂に入っている時も地震は発生しますし、地震は待ってはくれません。
運悪く、入浴中に大地震に遭遇した時も、慌てないように何ができるのか、をよく思い出し、必要なことだけを実行してください。
入浴時でも迅速な行動や正しい避難行動ができれば、あなたやご家族の命を救うことになるでしょう。
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