毎日、わたしたちの地球のどこかで地震が発生しているという事実をご存知でしょうか?
昔から地震の多い日本も例外ではありません。
お住まいの地域が突然の巨大地震で壊滅してしまうというリスクはこれからも解消することはないでしょう。
地震は、真夜中や就寝中にも発生することがありますが、慌てず焦らずに行動すれば、生き残る確率はかなり高くなります。
突然の災害にも慌てずに対応できるように、普段から災害を意識して、防災に有効な対策を実践すべきでしょう。
そこで、就寝中は無防備ですが、自分の身を守るためにも、地震が発生した時にその場ですぐにできる正しい行動やその注意点について解説していきたいと思います。
突然グラッと来たらどうする?就寝中の地震発生にご注意を!
夜間、特に就寝中の地震の発生は、何もできずに身の安全を確保し、逃げるだけで精一杯かもしれません。
しかし、就寝中の地震のリスクをゼロにすることはできません。
それよりも、起こった後にどうすべきか?できることをしっかりとやって生き延びましょう。
その1落ち着いて体を保護する
就寝時や夜間の地震発生時は、まずは落ち着いて自分の体を保護することを第一に考えましょう。すぐに逃げる必要はありません。揺れが収まるまでは状況判断が大事ですから、気分を落ち着けて冷静になってください。
枕や布団が自分の身を守る!
就寝中ですから、自分のそばには、布団や枕がありますので、それらで頭や体を覆うといいでしょう。大きな物が落ちてきたり、倒れてきたりしたら危険です。
すぐに外に飛び出さないこと
すぐに外に飛び出すのはやめてください。
揺れが収まるまでは、目をしっかりと開けて、状況確認を行います。
大きな揺れの後も、余震が発生することがありますので、油断しないようにしてください。
状況確認のためには、テレビやラジオを付けて、その後の様子をうかがいます。
寝室は常に安全な場所にする事前対策が重要
もしもの時の地震発生に備えて、寝室は家の中で最も安全な場所にしておきましょう。
大きな家具や荷物は置かないようにしてください。
テレビや本棚を設置する場合は、倒れやすいだけではなく、揺れによって中の物が飛び出してきて危険です。
寝ている場所から遠ざけ、物を極力置かないようにしておきましょう。
家具や電化製品は、しっかり固定して地震の揺れで動かないようにしておきましょう。
その2灯りを確保しよう!
地震発生後は突然停電になることがあります。
就寝中は、電灯を消していますので、停電になった時は、落ち着いてライトや懐中電灯を使って、室内の様子を確認するようにしましょう。
懐中電灯は普段から電池の容量をチェック
停電で真っ暗になることも多いので、省電力のLEDライトがおすすめです。
また、ライトにラジオやホイッスルなどの付加機能がついたものがあれば、荷物を減らせます。
ライトは、広範囲を照らし、普段から電池の容量チェックを怠ることのないようにしてください。
停電時はスマホの灯りで
ライトがすぐに見つからない時や揺れでどこに行ったかわからない時は、スマホのライトを使いましょう。
その3靴やスリッパを用意
就寝中に地震が発生した場合は、被害状況がすぐにわからないことがあります。
窓ガラスやガラス製品が床に落ちて割れて、破片が散乱していることも多いので、ベッドの近くにスリッパや靴を用意しておきましょう。
動きやすい恰好に着替える
余裕があれば、逃げられるように動きやすい服装に着替えてください。
靴は古い靴でもかまいません。軍手や手袋も用意してください。
できれば、作業用のゴム製で滑り止めのついた手袋がおすすめです。
冬場は防寒対策
冬場は、すぐに動きやすい服装に着替え、しっかりと防寒対策を行い、いつでも逃げられるようにしておきましょう。
降雨時はカッパや雨具が必要
地震発生時に運悪く雨や雪が降っていたら、雨具やカッパなどももちろん必要です。
非常用に防災バックの中にも入れておきましょう。
その4防災情報をチェック
停電すれば、テレビを見ることはできません。
ラジオやスマホなどで確認できますが、スマホはアクセスが集中してなかなか思うように動かないことがあります。そのため、ラジオがあると便利です。
避難すべきタイミング
正確な情報は、テレビやラジオ、インターネット、スマホアプリなどで最新のものを入手してください。問い合わせや連絡はできないので、避難するかしないかは、ご自身で判断するしかありません。
電池式ラジオなどで情報入手
停電でテレビが見られない、スマホのサイトが混雑して閲覧できない、といった場合に備えて、ラジオを準備しておきましょう。電池式のもので十分ですが、手回しで同時に充電できるようなタイプもあると便利です。
避難場所の確認
避難場所の状況を確認し、どこに逃げたら最も安全なのかを確認しましょう。
避難所そのものが被災してダメになっていることもありますので、逃げる避難場所を間違えないようにしてください。
避難ルートの再確認
あらかじめ想定していた避難場所なら避難ルートを再確認しましょう。事前準備ができていれば、迷わずに避難所までたどり着けるはずです。
その5防災グッズを確認
就寝時は、地震発生時すぐに家から出られない場合もあります。
逃げることを優先するなら、枕元にも非常用の防災グッズを置いておくと少しは安心です。
防災グッズは、簡易的なものと通常の防災セットの両方があると、さらに安心です。
枕元に用意する最低限の防災グッズ
枕元に非常食や水などの防災グッズを置いている人は少ないでしょう。
寝室ですから、懐中電灯、スリップ又は運動靴、帽子やヘルメット、軍手や手袋、笛、スマートフォンなどが最低限あると便利です。
普段は使いませんが、意外と役に立つのが、「笛」です。救助を呼ぶには、かなり大きな音を出す必要があるからです。
災害用のホイッスルなどがおすすめです。
通常の防災セットに加えて寝室用にも避難セットを保管
上記の防災グッズをセットにして、リュックにまとめて保管するといいでしょう。
さらに付け加えるなら、普段利用しているリュックやバッグを使用するほうがいいので、防災グッズをまとめてポーチなどに入れて、すぐに入れ替えできるようにしておくと、いつも使っていることから少し気分が安定します。
そして、普段はあまり使わないという方も、スペースに余裕があるならラジオも入れておくとスマホが使えなくなった時も安心です。
枕元や寝室に置く避難セットは、通常の防災セットに比べて少ないので物足りない気がしますが、必要最低限のグッズに絞りすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
まとめ:夜間就寝時の地震発生でも冷静に行動するために事前の備えを!
就寝中に地震が来ると、本当にびっくりします。
慌てて飛び出してしまうと、ケガや事故に遭う可能性もありますので、まず最初にやるべきことを冷静に思い出して行動してください。
こちらでご紹介した情報や知識はあくまでも理想です。うまくできない場合や予定していた通りにできないことのほうが多いので、とっさの判断ができるように、災害に対する事前準備をしっかりとしておきましょう。
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