日本に限らず、全世界で地震発生のニュースが配信されています。昔から地震の多い日本ですから、お住まいの地域が突然の巨大地震で壊滅することも不思議なことではありません。
外出先で地震に遭遇したら、まずは自分の身を守ることを優先してください。
突然の災害にも慌てずに対応できるように、普段から災害を意識し、防災に関する知識を元に、正しく行動しましょう。
そこで、地震などの自然災害時に、屋外や公共の場所にいた場合でも、その場ですぐにできる正しい行動やその注意点について解説していきたいと思います。
外出先で大地震発生!いったい何をしたらいい?すぐできることとは?
地震の発生はあらかじめ予想できません。
日中は多くの人が職場や学校などの人の多い場所に集まっています。
外出先などの屋外で突然の地震に遭遇した場合は、どのような行動をすればいいでしょうか?
各シチュエーション別にすぐにできることやその注意点についてご紹介していきましょう。
その1電車や地下鉄に乗車中
人がたくさんいる乗り物に乗っている時でも地震に遭遇することがありますので、慌てず冷静になって行動しましょう。
電車やバスの中
電車やバスなどの公共交通機関を利用している時は、つり革や手すりにしっかりつかまってください。
座席に座っている時も油断しないで、カバンなどで頭を保護しましょう。
電車やバスが急停止したり、転倒・脱線したりすることがありますので、地震発生後の行動が特に重要です。
車内放送や乗務員の指示に従って避難するようにし、勝手に窓やドアから飛び出して逃げないようにしてください。
駅のホームや改札にいるとき
駅やホームにいても地震の危険からは逃れることはできません。
落下物に注意し、線路に転落しないように、安全な場所にうずくまって揺れが収まるのを待ってください。
その後、駅員の指示に従って避難してください。
空港
ガラスの多い場所は危険です。天井も落下することがありますので、注意しなければなりません。
ガラス片や天井部材が落ちてくることがあるため、カバンなどで頭を保護するといいでしょう。
その2繁華街や地下街にいるとき
人が多く、高層建築物の多い繁華街や地下街にいるとききも、しっかりと自分の身を守る行動が必要です。
特に高層建物からの落下物やガラス片の飛散には注意しなければなりません。
カバンなどで頭を保護してください。
避難場所は、建物が周囲にない公園などの広くて安全な場所です。なければ、新しい鉄筋コンクリートビルの中が比較的安全です。
地下街で火災発生時は、ハンカチで口を鼻を覆い、壁に沿ってはうように避難します。停電時は非常灯を頼りに移動してください。
エレベーターの中
エレベーター内で閉じ込められるとパニックになることがありますので注意が必要です。
地震発生時は、全ての階のボタンを押して、すぐに降りるようにしましょう。
停止した階が安全かどうかはよく確認してください。
エレベーター内に閉じ込められた場合は、「非常用呼び出しボタン」を押して連絡を取り、救助を待ちましょう。
劇場やホールの中
すぐに非常口や出入口から飛び出さないように注意してください。
まずは、持っているカバンで頭を保護し、落ち着いて係員の指示や館内放送の指示に従って避難してください。
デパートやスーパーにいるとき
大きな揺れによって、売り場の商品棚や大型商品が倒れてくることがあります。
ショーケースや大型商品には近づかないようにしてください。
カバンで頭を保護し、階段の踊り場、柱のそばに移動してください。
係員の指示や館内放送の指示に従って、落ち着いて避難してください。
その3オフィスや公共施設にいるとき
日中に地震が起こると、オフィスや公共施設などの家の外で活動していることが多いので、慌てずに冷静に行動し、避難してください。
オフィスで仕事中
窓ガラス、本棚、ロッカー、電子機器などの落下物に注意し、デスクの下に隠れましょう。
揺れが収まったら、窓や戸を開けて、出入り口を確保し、避難訓練と同様に、避難経路に沿って屋外に脱出しましょう。
屋外や屋内を移動しているとき
突然の地震で屋外にいるときや歩行しているときは、ビルの看板や大きなガラスなどに注意してください。ブロック塀が倒れることもありますので、必ず離れて歩くようにしましょう。
持っているカバンやバッグなどで頭を保護してください。
その4自動車を運転しているとき
自動車を運転することが多い方も、地震発生時の状況を想定して、下記の点に注意しながらしっかりと行動しましょう。
自分で自動車を運転しているとき
大きな揺れを感じたら、まずは減速して左に車体を寄せて停車してください。
そのまま運転していると危険です。すぐに車をストップさせましょう。
自動車を止めるときは、ハザードランプを点滅させて減速させます。
停車後は、エンジンもストップさせます。
路肩ではなく、駐車場や空き地などに停車させると比較的安全です。
安全を確認するためにも、カーラジオをつけて最新の地震情報を確認します。
自動車を置いてその場から避難する必要があるときは、キーをつけたままにし、ドアロックは不要です。
代わりに連絡先やメモを残しておくといいでしょう。
その5住宅街にいるとき
住宅街は、普段は人はそれほど歩いていませんが、通勤通学時や人が集中する帰宅時間帯などもありますので、各状況に応じた行動を行う必要があるでしょう。
路上や住宅街
住宅街を歩いているときは、門や塀などが倒れてくることがありますので、できる限り離れて歩いてください。
瓦やガラスなども割れると、屋根や上階から落ちてきて危険ですので、頭をバッグやカバンなどで保護するようにしましょう。
集合住宅
団地やマンションなどの集合住宅で地震があった場合は、すぐに戸やドアを開けて逃げ道を確保してください。
避難時はエレベーターの使用を避け、階段を使って避難してください。
山間地や丘陵地など
地震発生時、斜面や崖が近くにあるとしたら、山崩れ・崖崩れ・土砂崩れの危険性が高いので、すぐに離れてください。
その後の余震や大雨などが発生した場合は、土砂災害が予想されますので、安全な場所に避難して様子を見守るようにしましょう。
水辺や海岸の近く
津波の警報が出ている場合は、すぐに海岸から離れてください。
高台がある場合は、すぐに高台に避難し、手持ちのラジオやスマホなどで地震・津波情報を確認してください。
津波警報等は、解除されるまで海岸に近づかないようにしてください。
第一波の後に第二波が来ることもありますので、その後の地震・津波情報にも注目し、警戒するようにしましょう。
まとめ:思い出そう!外出先での地震発生時にすぐできること!
外出先で巨大地震が発生したときも、それぞれの人ができることは限られています。
まずは、ご自身の身の安全を考えた行動が第一です。
そして、安全な場所へと避難してください。
外出先といってもいろいろな場所がありますので、一人しかいない場合を除き、どのような場所であっても、その施設や現場の責任者の指示に従って行動することを忘れないでください。
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