毎日日本だけではなく全世界で地震発生のニュースが配信されています。昔から地震の多い日本ですから、お住まいの地域がいつ地震の被害に見舞われるのかは、誰も予想はできません。
自宅にいて地震が起こったら、まずは自分の身やご家族の身を守ることを優先してください。
突然の災害にも慌てずに対応できるように、普段から災害を意識し、防災に関する知識を元に、日々実践していくことが大切です。
地震などの自然災害時は、ご自身はもちろん、大切なご家族を守るためにも、今すぐにできる行動やその注意点などについて解説していきます。
地震発生時!いったい何をしたらいい?すぐできることとは?
地震が起こったら、怖くなって身動きが取れないという方も多いとは思いますが、地震の発生回数も増えており、今後は規模の大きな地震が起こる確率も上がっていきますので、すぐにできる安全対策について押さえておきましょう。
その1まずは自分の身を守ること
大地震が起こったら、誰かが助けてくれると思ったら大間違いです。
その直後は、誰もが慌てていますし、どう逃げるべきか、助かる方法はないか、などを必死に考えています。
自分が助からないことには、ご家族もその他の相手も助けられません。
まずは冷静になって落ち着き、身の安全を確保する行動を行いましょう。
例えば、すぐ近くにあるテーブルや布団の下に潜り込むのが一番です。
大きな家具やガラス製の照明器具には近づかないようにしてください。
慌てて飛び出す必要はなく、安全が確認できるまで屋内で待機し、外に出る準備をしておきましょう。
ガラス片が散乱している恐れがありますので、足を怪我しないようにスリッパやスニーカーなどを用意して待機しましょう。
大きな揺れを感じたら「玄関」へ
大きな揺れを感じたら、しばらくはその場から動けなくなる恐れがあります。トイレなどの狭い空間では、ドアが開かなくなって閉じ込められる恐れがありますので注意が必要です。
そして、その後は、できる限り安全な場所へ逃げてください。
建物内で一番安全な場所といえば、意外にも「玄関」だということを知っておいてください。
玄関は、大きな家具やガラス製品も少なく、すぐに外に出られる場所です。
地震が起こると、建物が歪んでドアが動かなくなることがありますので、ドアは少し開けておきましょう。
自宅内で安全な場所とは?
耐震性の高い建物なら、1階よりも2階のほうが安全です。
ドアが動かなくなる恐れがありますので、開けっ放しにしておきましょう。
急いで1階に降りる必要はなく、揺れが収まった後1階に降りても大きな家具や家電の周囲には近づかないようにし、玄関周辺に待機して、屋外に逃げる準備をしておきましょう。
しゃがんで頭を守る姿勢を
揺れが大きかった時は、机の下に逃げたり、布団を被ったりして体を保護してください。
特に頭や首のあたりなどに大きなものが当たると危険ですので、座布団などで頭のあたりをしっかり保護してください。
その2火の始末をすること
揺れが収まるまでは、無理に動いたり、家から飛び出したりしないでください。
火の始末は、火災などの二次被害を防ぐためにも特に重要です。
安全を確認した後に火の始末を
揺れが収まってから、周辺の安全を確認し、火の始末を行います。
ガス漏れが発生していないか注意し、ドアや窓を開けて逃げ道を確保します。
その3逃げ道を確保する
屋内が必ずしも安全な場所ではありません。
再び大きな地震が発生する恐れもありますし、周辺で火災が発生していたら逃げる必要があります。
最寄りの避難場所を確認し、戸やドアを開けて逃げる準備をしてください。
ドアが閉まらないように注意
大地震の大きな揺れで、大きな家具や家電が倒れてきて、ケガをしたり、動けなくなったりします。さらに、揺れによってドアやドアの木枠が歪み、扉や戸が利用できなくなってしまいます。
下手をするとトイレなどの狭小空間に閉じ込められてしまうので注意が必要です。
ドアや戸はできる限り、隙間を作って開けておきましょう。
あらかじめやっておきたい地震対策
地震が起こる前に、起こった時に助かるような地震対策をやっておきましょう。
例えば、家具の転倒防止や棚からの落下物予防対策です。
その他、ガラスには飛散防止フィルムを貼っておくと、ひび割れでガラスが飛び散ることはありません。
電球や蛍光灯なども、ガラス片が飛び散りにくい加工が施されている製品に交換することをおすすめします。
建物の耐震診断
余裕があれば、最新の耐震基準(2000年)に合わせた「耐震リフォーム」を行いましょう。
まずは専門家による耐震診断を受け、必要な耐震リフォームだけを実施してください。
その4危険だと思われる時はすぐに避難を開始すること
年に数回職場でも行われている防災訓練や避難訓練は、実際にやっておくことはもちろんですが、何か問題があればその都度改善する必要があるでしょう。
自宅内でも危険だと思われる時は、各自の判断ですぐに避難を開始してください。
建物が丈夫なら屋外よりも屋内のほうが安全
最新の耐震基準を満たした建物なら、屋外よりも屋内のほうが安全です。
しかし、家具が倒壊し、火災が発生したり、津波が襲ってきたりするようなケースでは、当然ながらすぐに避難所に逃げる必要があります。
安全な避難先を事前確認すること
最寄りの避難所の確認は事前に行う必要がありますが、避難指示が出るまでは自宅などの安全な場所で待機してください。
慌てて、外に飛び出すとケガをすることがあるので要注意です。
防災グッズは事前準備すること
一回購入すれば、数年は使える便利な防災グッズはどこにでも販売されています。
気がついたら、購入して準備するだけではなく、定期的に内容を入れ替えてください。
また、玄関などの持ち出ししやすい場所に家族の人数分の防災セットを設置・保管しておきましょう。
その5ラジオなどで正しい情報を収集すること
地震などの自然災害時は、正しい最新情報を仕入れることが、生き残るためにとても大切です。
その際、スマホの防災用アプリやラジオなどをしっかりと用意し、正確な情報を仕入れるようにしましょう。
防災用アプリをあらかじめ準備しておく
スマホをお持ちなら、あらかじめ防災用アプリをインストールして、お住まいの地域の情報にセットして携帯するといいでしょう。
SNSはデマも流れていますので、出所の確かな災害情報だけを参考にしてください。
防災用アプリの他、メールアドレスを登録すると、メールで災害情報をお知らせするタイプの仕組みも災害時は信頼できる情報です。
電話がつながりにくくなりますので、「災害用伝言ダイヤル171」や「Web伝言板(Web171)」を利用し、大切な人に安否情報を伝えるようにしましょう。
避難先の情報や避難経路の安全確認を行う
避難先の情報や避難経路の安全確認は必ず行います。
また、大震災の場合は、自宅が無事であっても、一時避難所へ避難して、避難者名簿に記入するようにしましょう。避難者名簿に登録していると、震災後の生活が長引いた時にも物資などが確保できるからです。
まとめ:地震発生時自宅内にいる場合は慌てず冷静に行動しよう!
大地震発生時、自宅内にいてできることは限られています。
大きな揺れがあって、収まった後にこちらでご紹介したできることをしっかりと行うことが重要です。
何よりも自分自身の身の安全をしっかりと確保することから始めてください。
災害時はパニックになることが多いので、少し冷静になって、自分にできることだけを実行し、助けが来るのを待つようにしましょう。
余裕ができれば、避難所への避難準備を行うようにしてください。
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