マンションが停電したときの注意事項と対処方法

毎年、記録を塗り替えるような量の大雨が続く日本列島。
日本がいくら安全な国だといっても、地震や台風などの自然災害を避けて過ごすことはできません。
突然の災害にも慌てず冷静に対応できるように、普段から防災を意識した準備や備えを行う必要があります。
例えば、お住まいのマンションの防災対策は人任せになっていませんか?
震災な台風などの自然災害で、一時的に停電することは不思議なことではありません。
そこで、台風、地震、豪雨などの災害発生時、停電してしまったらどのような点に注意し、対処していけばいいでしょうか?
マンションにおける停電時の注意事項と対処方法について、こちらでできる限りわかりやすく解説していきます。

目次

停電時マンション内はどうなる?あらかじめ予想できること

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突然の災害発生による停電はいきなり発生します。
マンション内にいるなら、必ず影響を受けることになるでしょう。
マンションには共用部分も多いので、共用部分と自宅部分の2つのシチュエーションから予想してみましょう。

オートロックの作動停止

停電すれば、オートロックや自動ドアなども使えなくなります。
手動に切り替わり開閉できるものもありますが、電力を使わない鍵が利用できるドアなどを利用したほうがいいでしょう。
もちろん、防犯カメラやインターホンも機能しません。
非接触型キーで開閉している場合は使えなくなるので、鍵を持つようにしてください。

エレベーターの緊急停止

エレベーターは停電時に緊急停止します。
あくまでも安全のためですが、運悪くエレベーター内に閉じ込められてしまった場合は、インターホンで連絡を取りましょう。
「停電時自動着床装置」がついているなら、停電時でもバッテリー電源に切り替わり、自動で最寄り階まで運転して扉が開きます。
できれば、災害に対しての安全装置が設計されているエレベーターを利用してください。

階段や廊下の照明が消える

一定規模以上のマンションなら、共用部分である階段や廊下の照明には内部にバッテリーがあり、30分〜数時間は点灯しますが、結果としてバッテリーも消耗していきますので、照明は消えてします。
懐中電灯やスマホのライトなどで代用するようにしましょう。

機械式駐車場も停止

機械式駐車場を利用している場合は、出入り口にあるシャッターが停止します。
そのため、車両の出入りができなくなってしまいます。
停電時間中は、駐車場が利用できなくなりますのでご注意ください。

家電やネットが使えない

マンションの自宅室内にいると、コンセントが利用できなくなるため、照明や冷蔵庫などの家電製品が使えなくなります。
特に長時間停電が起こった場合は、冷蔵庫が冷えなくなるため、中の食品を整理しながら、腐りやすいものは早めに食べるようにしてください。
バッテリーで駆動するスマホやパソコンなら数時間は作動しますが、一時的にインターネットに繋がらなくなる恐れがあります。
光回線などを使用している場合は、通電しないと使えないこともあるので注意が必要です。

断水で水道やトイレが使えない

マンションの給水設備は、停電で作動が中止し、水が出なくなるので、トイレが利用できなくなります。
簡易トイレや携帯トイレなどを備蓄し、汚物はベランダなどで臭いに注意しながら保管する必要があるでしょう。
また、水道が復旧したとしても、すぐには使えず、濁っているケースも多いので、水の状態をよく確認してから利用するようにしましょう。

停電時マンション内にいる時の対処方法

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マンションの自室内にいて、停電が発生したら、まずは何をすべきでしょうか?
こちらにいくつかの注意点を挙げていますので、一つひとつ解説していきましょう。

ブレーカー落ちかどうか要確認

停電ポイントを確認する必要があります。
自分の部屋だけの電気が止まっているだけなら、ブレーカーをONにすればすぐに復旧します。
分電盤の位置は、普段からしっかりと確認しておき、メインのブレーカーと分岐ブレーカーのONとOFFの状態を確認しておいてください。
マンション全体の電気が止まっているかどうかも、ブレーカーを見ればある程度判断できる、ということです。

復旧前に電化製品のプラグを全て抜いておくこと

停電前に使用していた電化製品は、通電した時に作動し始めます。
アイロンなど火や熱を使うような電化製品の場合は、通電前に必ず電源をOFFにし、念の為コンセントからプラグを抜いておきましょう。
これは火災を防ぐためにも、重要な作業です。

水栓やガス栓をストップさせる

マンションでは、水道やガスを使用する場合でも、電気を使っていることがありますので、こちらも停電すれば、一時的にストップします。
突然通電させると、水やガスがいきなり漏れ出てしまう恐れがあり危険です。
一度水栓やガス栓を閉めるようにし、その後、通電させましょう。
オール電化のマンションでは、ガス漏れが原因の火災発生の恐れがありますので、特に用心して取り扱いましょう。

マンションだからこそ準備しておきたい防災グッズ

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マンションで停電が発生すると、電気、ガス、水回りが全て使えなくなります。
そのため、停電だけではなく、防災全体を含めた事前準備・事前対策が非常に重要です。
こちらでは、防災グッズの中でも特に用意しておきたいものをいくつかピックアップしてご紹介していきます。

正確な情報収集のためのラジオ

正確な情報を入手するために便利なインターネットやスマホも、災害時は使えるかどうかはわかりません。
そこで、電池式や手回し式の携帯ラジオで正確な情報を入手しましょう。
簡単に充電できて長持ちし、ライトがついており、電池でも使えるようなマルチでコンパクトなラジオがおすすめです。

簡易トイレ・携帯トイレ

マンションのトイレは、停電時にとてもやっかいな問題となります。
水が使えませんし、排水もできません。
そのため、簡易トイレや携帯トイレは、一人1日5回分は最低限必要です。
また、汚物は自宅保管になりますので、臭い対策や置き場所などもよく考えておきましょう。

身体や顔を拭くためのウェットシート

停電時は、電気もガスも使えません。
オール電化なら、なおさらお風呂やシャワーも利用できません。
そこで、身体や顔を拭くためのウェットシートを備蓄しておきましょう。
汗をかいていないようでも、毎日何か作業すれば汗をかき、身体も顔も汚れています。
衛生状態を良好な状態に保つためにも、除菌タイプのウェットシートがとても役立ちます。

ポータブルバッテリー

家電製品を一時的に使用しなければならない場合は、アウトドアやご家庭で使える大容量のポータブルバッテリーが役立ちます。
充電は必要ですが、ソーラーパネルがあれば、停電になったとしても数日間は安心です。

まとめ:災害時マンションの停電はよくあること!正しい対処法を知り事前準備をしよう!

災害時の停電は当然のように発生することを予想しながら、正しい対処法を行い、事前対策も怠ることのないようにしてください。
特に高層マンションは電気が止まると、非常用電源があったとしても、何日間もそこで過ごせるわけではありません。
正しい情報を入手しながら、避難すべき時は遅れることなく逃げるようにし、正しい判断に基づく行動を行いましょう。

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