家の中で火事が起きたらまずやってほしいこと4つ

地震や津波などの自然災害よりも恐ろしいと言われているのが、火事です。
うっかりミスで火事を引き起こすケースも多いので、どのような原因であっても、火事が起こってしまったら、すぐにできることを実行し、最悪のケースを避ける必要があるでしょう。
いくら注意していても、少しでも油断すれば、家の中で火事が起こることは避けられません。
火事発生時は、時間的な余裕がないことから、まずは自分の身を守ることを優先し、こちらでご説明する「初期消火の3原則」に基づいて行動し、ご自身で対応できなくなってしまったら、大声で助けを呼び、逃げましょう。
突然の火災発生時にも慌てずに対応できるように、普段から防災に関する知識を吸収し、慌てずに実践してください。
そこで、家の中で火事が起きたらまずやってほしいことを4つをピックアップして解説していきます。

目次

火災発生!まずはどうする?とっさにすぐできる行動とは?

「初期消火の3原則」に基づいて行動します。
火事の発生に気づいても、できることは限られています。
あれこれ考えるよりも、「初期消火の3原則」を思い出して、即行動を起こしましょう。
「初期消火の3原則」とは、
・見つけたらすぐ知らせる
・すぐに消火する
・すぐに逃げること
の3つだけです。
火災の被害の拡大を防ぎつつ、危険ならすぐに逃げることを優先してください。

その1大声を出しその後通報する

火事が見つかったら、すぐにご家族や住人の他、ご近所の人にもすぐに知らせましょう。
すぐ消火できなかった場合は、すぐに火が燃え広がっていきます。
時間的余裕がないので、その場で大声を出して知らせてください。

大声で家族や近隣住民にも知らせる

大声を出して、火事の現場を知らせてください。
聞こえない場合もありますので、大きな音を立てるなど、火事が拡大する可能性がありそうならすぐに、誰かに知らせることが重要です。

小さな火でも119番通報

小さな火であっても、紙や衣類に引火すればすぐに燃え広がっていきます。
ガス漏れで爆発することもありますので、すぐに緊急電話で消防車を呼んでいいでしょう。

住宅用火災警報器は事前に設置

消防法によると、全ての住宅に「住宅用火災警報器」の設置が義務付けられています。
寝室の他、キッチンや階段などにも設置すると、誰かが気づくよりも先に警報が鳴って、その場にいる人が火事の事実をすぐに知ることができます。
どこで火事が起きているのかわからない場合でも、警報機が鳴っていたらすぐに火事の出元を確認し、消化するか、通報して逃げるか、などのとっさの判断が必要でしょう。

その2火が小さい場合は素早く消化

火が燃え広がらないうちに消化すると、火事の被害も最小限に抑えられます。
出火から3分以内が勝負です。
消火器や座布団、毛布などを使って適切な消化方法を行いましょう。

消火器を使って火を消す

消火器をご家庭にも購入し、火を使っている場所に常備しておきましょう。
使い方は簡単ですが、イザという時に慌てないようにしてください。
安全ピンを上に引き抜き、ホースを外して火元に向け、レバーを握って噴射して使用します。
消火器を使う際の注意点としては、風上から風下に向けて使用することです。
低姿勢で火の根本を掃くような感じで左右に振ると、消火しやすくなります。

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濡れたタオルやシーツでも消化可能

電気ストーブや油鍋などから出火した場合は、水で消化することはできません。
また、油が飛び散ると危険です。
高温の油が飛び散ったり、水が飛び跳ねたりして被害を拡大させるからです。
消火器で消せない場合は、濡らしたタオルやシーツを手前からかけて空気を遮断して消火する方法を焦らずに実践してください。

コードを抜きブレーカーを落とす

電気製品から出火することもよくありますが、水をかけて消火しようとすると感電する恐れがありますので注意が必要です。
まずは、すぐにコンセントからコードを抜き、ブレーカーを落としたうえで消化してください。
素早く初期消火を行うことで、火事の拡大を防ぐことができます。

その3だめならすぐに逃げる!

出火から3分以上たっていて、火が燃え広がってしまった場合は、迷わずに逃げるようにしてください。逃げる時は、扉を閉めて、空気が入らないようにすると火事の被害の拡大を抑えることができます。

自分の手に負えないならすぐに逃げていい

消火が間に合わなければ、すぐに逃げてください。
火災による死亡の原因は、逃げ遅れによるものが圧倒的です。
火事で出た煙を吸うと、一酸化炭素中毒によって意識を失って、その場に倒れてすぐに死んでしまいます。
こうした理由から、逃げ遅れには注意し、逃げ切った後は絶対に家の中に戻ることのないようにご注意ください。

煙を吸わないように低い姿勢で避難

逃げる時は、一度立ち止まって床に伏せ、転がりながら逃げるといいでしょう。
低い姿勢で移動していると、有害な煙を吸うことはありません。
火事の場合は、上に逃げるのではなく、下や横の方向に逃げるようにしてください。
火や煙は上に向かって急上昇しますので、下方向に逃げるのが正解です。

タオルやハンカチで鼻と口はきちんと塞ぐ

一時的ではありますが、煙や有毒ガスの吸い込みを防げます。なるべく息をしないようにして、マスク、タオル、ハンカチなどで口を塞いで素早く逃げるようにしましょう。

その4無事に避難できても戻ってはいけない!

上記にご紹介した
「初期消火の3原則」
を守って、運よく安全な屋外に逃げることができたら、気になっているご家族や貴重品などがあったとしても絶対に戻らないようにしてください。
せっかく逃げられたのに、再度火事の中に戻ったために亡くなってしまう人が多いと言われているからです。

避難後に逃げ遅れた人を助けてはいけない

家の中に取り残された人は、ご自身では助けられません。
必ず救急隊員や救急救命士などに任せるようにしましょう。
映画で見たシーンが印象に残って、飛び込んでいくような勇敢な人もいますが、現実は逆に煙に巻き込まれて死亡するケースがほとんどです。
残念ですが、逃げ遅れた人のことはあきらめてください。

空気を遮断するためにドアを閉めて逃げる

大地震発生時は、ドアの枠が歪み、建付けが悪くなって開かなくなってしまうことが多いのですが、火事発生時はドアを閉めて逃げてください。
火事の勢いを止めるには、空気を遮断することが最も有効な対処法だからです。
逃げる際にドアを開ける時は、ドアを蹴り飛ばせばいいので問題ありません。

2階以上は窓から隣の建物に逃げる

火災発生時は、火や煙の進行方向ではなく、煙を避けて逆に逃げるほうが生き残る確率が高くなります。
できるだけ下の階に逃げるほうがいいでしょう。3階以上の場合は、窓からお隣の家に逃げる方法や外に出て雨どいを伝って逃げる方法などが考えられます。
逃げられない場合は、極力火元から離れて移動し、窓に近い場所で救助を待ちましょう。

まとめ:火災発生時、とっさにできる行動一つで多くの命が救われる!

火災発生時にすぐに消火できなかった場合は、
「初期消火の3原則」
に則って急いで逃げることを優先してください。
他人を助けることは難しいので、まずは自分が先に逃げて助けを呼ぶことを優先してください。
火事発生時は、時間的な余裕がなく、とっさにできる行動が限られていますが、やるべきことはとても簡単です。
考え方ややり方などを間違えないようにすれば、逃げることができてきっと生き残れるでしょう。

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