「JA共済」は、JA(農協)が運営する共済のことです。
主に「ひと・いえ・くるま」に関わる共済の総合保障事業を請け負っています。
農家の方だけではなく、一般の方であっても、JAの准組合員になれば、JA共済に加入できます。
しかし、割安な掛け金だという理由だけで、民間の保険ではなく、JAの准組合員になってまでJA共済に加入する意味はあるのでしょうか?
JA共済は、コスパもよく、若い方やご家族の多い方などにも人気があります。
しかし、民間保険とは異なる特徴をよく理解しないでJA共済に加入すると、想定外のデメリットに遭遇し、やむを得ず解約しなければならない場合もあります。
そこで、JA(農協)が運営する「JA共済」を正しく理解するためにも、主な特長や他にはないメリット・デメリットをわかりやすくご紹介し、実際に加入している人やJA共済を申請利用した人の評判や口コミ、その他の注意点について解説していきます。
割安な掛け金で最低限の保障が得られるので高い人気を誇る「JA共済」
農協が運営する共済といえば、「JA共済」です。
農家以外の一般の人でも加入でき、掛け金が安くお得な共済であることから、隠れた人気があります。
「JA共済」をおすすめする理由とはどのようなものなのでしょうか?
一つずつみていきましょう。
民間保険と異なる「JA共済」を正しく理解して加入しよう!
「JA共済」は、組合員の相互扶助を目的とした非営利団体によって運営されており、安い掛け金で必要な保障が得られるので保険や共済に詳しい人には高い人気を誇ります。
しかし、保険金額や付帯サービスなどが民間保険に比べると若干物足りない部分がありますので、加入を検討する際には十分に比較検討しなければなりません。
「JA共済」は「ひと・いえ・くるま」に関する保障の中では「ひと」の保障がメイン
「JA共済」は、取り扱う保障の種類が幅広く、「ひと・いえ・くるま」の保障が全てそろうようになっています。
特に「ひと」に関する保障が充実しており、終身共済から医療共済、がん共済、介護共済、傷害共済など、これらの保障以外にも多くの種類のオリジナルの共済が用意されています。
「いえ」は建物更生共済、火災共済、「くるま」は自動車共済、自賠責共済などが用意されています。
窓口が全国に8,000箇所以上ある「JA共済」
JAといば農協ですが、全国に窓口が8,000箇所以上もあることはあまり知られていません。
日本中どこにいても加入の相談ができることから、敷居も低く加入しやすい共済です。
「JA共済」は割戻金や出資配当金がある!
共済は、保険金の支払いが少なかった場合には、割戻金や出資配当金などが発生する仕組みです。
もちろん、保険の契約内容や金額、保険期間などの他、割戻率も毎年変動するため、支払われる金額は変動します。
また、正組合員や准組合員ならJAに出資していますので、年1回出資金に応じた出資配当金が受け取れます。
「JA共済」のメリット・デメリット、加入の際の注意点
こちらでは「JA共済」のメリット・デメリットの他、加入の際の注意点について解説していきます。
「JA共済」に加入すると得られるメリットについて解説
「JA共済」の主な特長が理解できたら、次はメリット・デメリットについても少し詳しく取り上げて整理していきましょう。
「JA共済」だからこそ安い掛け金
共済は、生命保険や損害保険と似ていますが、農業協同組合法に基づき、農林水産省を所管庁とした団体が運営し、相互扶助の理念によって、お互いにお金を出し合って助け合う仕組みを採用しています。
そのため、営利目的ではないので、掛け金が安く設定されています。
同じ掛け金なら、誰でも同じ保障が受けられます。
共済では、保険料のことは掛け金、保険金は共済金と呼びます。
シンプルで「JA共済」だけでも保障がそろう
JA共済の商品ラインナップは幅広く「ひと・いえ・くるま」を保障する共済商品がだいたいはそろっています。
種類が豊富で保障目的別に用意されていることから、ある程度自由に必要な保障を選んで加入することができます。
また、ソルベンシー・マージン比率も1,000%(目安は200%以上で支払い能力が高いことを意味する)を超えており、健全で安定した共済運営を行っています。
健康に不安があっても加入できる可能性が高い!
JA共済は、告知義務が必要で民間保険に加入できなかった場合でも加入時の審査を緩和した共済を発売しています。
例えば、「引受緩和型終身共済」や「引受緩和型医療共済」です。
掛け金は高めですが、告知内容が限定されており、持病や既往歴のある方でも加入しやすくなっています。
「JA共済」の心配されるデメリットとはどのようなもの?
「JA共済」にもデメリットがありますので、他社比較検討の際の参考情報としてお伝えしておきます。
幅広くカバーしているが他社と比較して保障が手薄で心許ないこと
掛け金が安いため、保障額が少ない点がデメリットです。
そのため、JA共済に加入している方の保険金額は、民間保険に比べると低くなっています。
自由度が低いので注意!
共済の種類は豊富でわかりやすくなっていますが、各共済のプランの自由度が低く、それ以上保障を充実させたり、保障金額を安くしたりすることはできません。
保険契約者保護機構に加入していない「JA共済」
JA共済が経営破綻すると保険金が出なくなります。
共済は、契約者の保険料を保護する「生命保険契約者保護機構」に加入していないからです。
正組合員と准組合員
一定の条件がありますが、農業に従事していると正組合員で、一人10口までの出資金額が必要です。
農業に従事していない場合は、准組合員として同様に出資金額を払い込んで、JA共済に加入可能です。
准組合員は、農業の仕事をしなくても構いませんが、運営には関与できません。
一人10口までの制限はありますが、出資金が必要なのがデメリットとなる場合があります。
※組合員にならない員外利用は、利用額が2割までに制限されます。
その他の注意点について
各プランの選び方のコツなど
「JA共済」と民間保険を比較すると、保険料は割安ですが、保障が手薄です。
あくまでも最低限の保障にバランスよく加入したいと考えるなら、「JA共済」も選択肢に入ります。
しかし、特定の保障を充実させたいと考えている場合は、他の民間保険と併用して加入すべきです。
収入が多く、ある程度貯蓄のある方や独身の方は、月々の保険料を抑えられますので、「JA共済」も選択肢に入るでしょう。
「JA共済」の口コミや評判について
利用した人の良い口コミや評判
30代男性
https://hoken-room.jp/mutual-aid/10466
電話対応も丁寧で、スムーズに契約できた!
入院が決まり、電話にてJAへ共済金資料の請求を行ないました。契約と保障内容の確認やの説明もご丁寧にしていただきました。
後日電話での資料をまとめて送っていただけたおかげで、請求書類の提出もスムーズに行なうことができました。
終身共済の良い口コミ
https://slvrbullet.com/finance/03/ja-kyosai-reviews/#JA-2
50代女性
終身共済は、万が一の時私に何かあったときに家族に残せるお金があれば安心できると思い加入していました。
加入して5年ほど立ちますが、他の保険と比べたら掛け金も安いと思いますし、年払いで払っているので月払いよりも若干安くてお得だなと思います。
一生涯保証されるので、安心できます。
利用した人の悪い口コミや評判
営業マンが知識不足なことがある?
https://woman.excite.co.jp/hoken/life-insurance/17
JA共済の悪い評判としては、営業マンの知識不足が挙げられます。
窓口などで対応した担当者が新人だったり、勉強不足で知識が浅く、自分に本当にあった共済を勧めてもらえなかった、という口コミがあるようです。
トートさん 投稿日:2022.03.10
https://minhyo.jp/ja-kyosai
被害者ですが余りに酷い対応でビックリしました!
被害者に対しての口の聞き方も知らない。
普通電話で〇〇様(苗字)………この度は……と話します。普通の一般社会人ならJAの事故担当は、〇〇〇さん(名前)呼びをされ…17時を過ぎると無駄な残業と電話を切ろうとされました。タクシー代、休業補償を払って欲しいと言っても全く支払われず3ヶ月を過ぎてもそのまま挙句の果てには、病院代をいきなり打切り自分の保険で支払いして下さい。
加害者は、保険料が安く良いのかも知れませんが、被害者は、とてもじゃありませんが赤字です!ずっと放ったらかしてお金は、支払わず、急に何日の日で打切りって…普通は、前もって予告しませんか?その件でクレームを入れると「弁護士にお願いしましたから弁護士と話してください。」弁護士費用も支払わなくてはいけない分もマイナスです。今も通院してますし仕事も出来ません。最悪です。
まとめ:バランスの取れた保障を割安な保険料で得られる「JA共済」は民間保険との比較検討が重要!
農業に従事していない方も加入できる「JA共済」は、本当に自分に合った保障なのかどうか、民間保険ともよく比較検討したうえで加入するようにしてください。
組合員になる必要はありますが、JAが提供する他のサービスも利用できる場合がありますので、この機会にJA共済に加入して得られるメリット・デメリットについて理解を深め、必要に応じて加入するといいでしょう。
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