一人暮らしでも自宅には懐中電灯の一つや二つなら準備しているはずです。
しかし、電池が切れていて、いざという時に使えない場合もあります。
地震や台風、大雨などでの大規模な自然災害の被害が増えていますので、在宅避難時や避難所への自主避難時、停電時や夜間に暗い場所を移動する時などには懐中電灯が大変役立ちます。
そこで、今回は災害時や非常時に役立つ、おすすめの懐中電灯・LEDライトをご紹介していきます。
懐中電灯といっても、強力な明るさのライトや寿命の長いライト、ラジオやサイレンなどの付加機能がついたライトなどがあります。
そのため、おすすめの懐中電灯・LEDライトの選び方の注意点など、知っておくと便利な知識なども併せてご紹介していきます。
防災用の懐中電灯・LEDライトを選ぶための重要ポイント
防災用の懐中電灯・LEDライトといえば、地震や台風などの自然災害発生時や停電時などに準備しておきたいとても重要な防災グッズです。
ホームセンターやコンビニ、100均などでも安価で入手できますが、きちんと使える本当に役立つ懐中電灯・LEDライトだけを選ぶようにしてください。
そこで、懐中電灯・LEDライトを選ぶ際の重要ポイントをいくつかご紹介します。
光が強いだけではなくムラのない明かり
懐中電灯・LEDライトは、明るくなければ意味がありませんが、同じ明るさであっても光の強さなども重要なポイントです。
光の量は、ルーメン(lm)という単位で表しますが、防災用なら200ルーメン以上は必要です。
200ルーメン以上あると、屋外での作業でも十分な明るさと視野を確保できます。
また、照射範囲にムラがなく、全体的に明るく照らしてくれるような商品を選んでください。
実際に手に持って、いろいろなシチュエーションで明かりを照らしてみて確認するのが一番でしょう。
調光機能があると便利!
ルーメン数が高いと、バッテリーの消耗も増えます。
ルーメン数が調整でき、明るさを変えられる調光機能があると便利です。
また、照射範囲を自由に変更できる機能を備えた高機能の懐中電灯・LEDライトも販売されています。
連続点灯時間は10時間以上必要
点灯時間は、連続で使用して10時間以上なければ、一晩持ちません。
大規模災害で停電すると、数日間は電気も使えなくなりますので、10時間以上使えて、バッテリーなどで充電でき、電池交換も簡単なものがおすすめです。
アウトドアでも活躍する防塵・防水機能は必須!
防災用の懐中電灯・LEDライトは、屋外で使用することが前提となることから、防塵・防水機能にも注目してください。
防塵・防水機能は、「IP56」などで表示されています。
数値が高いほど耐久性に優れています。
ちなみ、「IP56」というと、防塵等級5(最大7まで)、防水等級6(最大9まで)です。
「IPX4」なら防水等級4のみを表示しています。
アウトドアなら「IPX4」以上がおすすめです。
ランタン型やペンライト型など用途を考えて選ぶこと
広範囲を照らす必要がある場合は、ランタン型がおすすめです。
ランタン型は、キャンプ時や空間全体を照らす時に便利で、吊るしたり、全体に光が当たりやすい場所に設置したりして使います。
ペンライト型は、局所的に明るく照らすことができます。
持ち運びしやすく、夜間の移動や隙間などをピンポイントで照らす必要がある場合は、ペンライト型が便利です。
両方切り替えができるマルチな懐中電灯・LEDライトもありますので、探してみてください。
防災用だからこそ付いていると有り難い機能
防災用の懐中電灯・LEDライトだからこそ、明るさにプラスして便利な付加機能があると、より使い勝手がよくなります。
例えば、ラジオがついた懐中電灯・LEDライトや点滅してSOSを知らせる懐中電灯・LEDライトなどです。
ラジオ機能付きで荷物が減る!
世の中便利になって高度な処理ができるスマホが登場しましたが、大規模災害時や停電時はインターネットが繋がらなくなる恐れがあります。
そこで、ラジオ付きの懐中電灯・LEDライトがおすすめです。コンパクトで荷物が増えることがありませんし、利用しなくても何も問題ありません。
ラジオが聞ければいいので、アナログなタイプのラジオでも問題ないでしょう。
常に最新情報を取り寄せ、次の行動を安全に行うためにも、重要な防災グッズとなるでしょう。
点滅機能でSOS発信
点滅機能がついた懐中電灯・LEDライトなどは珍しいものではありません。
しかし、使い方が重要です。
災害時や屋外でアクシデントがあった場合は、懐中電灯・LEDライトを点滅させてSOS信号を出すことができるからです。
視界の悪い場所でも、ご自身の位置を正確に周囲に知らせることができます。
電池式と充電式は併用がよい
電池式と充電式は、どちらが良い悪いといった判断が難しいので、併用できるタイプの懐中電灯・LEDライトがおすすめです。
電池式の場合は、乾電池のストックを忘れないようにしてください。
また、電池を入れっぱなしにしていると、液漏れで使用できなくなっていることがありますのでご注意ください。
充電式の場合は、一度充電した後、少しずつ放電しています。
たまに使用して、しっかり充電できているのかどうか試してください。
また、ケーブルを使ってモバイルバッテリーなどで使用できるタイプもあります。
このタイプだと、バッテリーの劣化を心配する必要はありません。
おすすめの防災用懐中電灯・LEDライト5選
最後に、おすすめの防災用懐中電灯・LEDライトを順に5つご紹介していきたいと思います。
コンパクトで非常用にぴったりのペンライト型懐中電灯・LEDライト
ペンライト型は、コンパクトで片手で持ちやすいオーソドックスな懐中電灯・LEDライトです。
一般に普及していますので、使い方も簡単で、手軽に購入しやすい商品が多くなっています。
こちらは、各部屋に一つ設置するなど、サブ用の非常用懐中電灯・LEDライトとして準備しておくといいでしょう。
全方位を照らし使い方もいろいろのランタン型懐中電灯・LEDライト
屋外にいる時や災害時に役立つのがランタン型の懐中電灯・LEDライトです。
手に持って利用するのではく、全方位を照らすために、フックで天井に吊り下げたり、平地なら直置きしたりして使用します。
空間全体を照らすことができますので、テントの中や車内での利用がベストです。
明るさはあまり期待できないので、ピンポイントで明るさが必要なら、ペンライト型の懐中電灯・LEDライトと併用してください。
両手が使えるヘッドライト型懐中電灯・LEDライト
屋外作業や復旧作業、足場の悪い場所などでは、両手が使えるヘッドライト型懐中電灯・LEDライトがおすすめです。
頭に取り付けて使用しますが、使用者の顔が向く方向しか照らすことができません。
購入時は、実際に頭に取り付けてみて、バンドの固定具合や長さの調整がしやすいかどうかなども選ぶポイントとなります。
充電式の懐中電灯・LEDライト
充電式の懐中電灯・LEDライトは、普段は内蔵のリチウム電池などに充電させておき、非常時に使用できるようにしています。
自然放電で、充電が切れていることも多いので、定期的に使用できるかどうか確認する必要があるでしょう。
乾電池と併用できるタイプのほうが、手間もかからず安全です。
手回し・ソーラー充電式の懐中電灯・LEDライト
このタイプの懐中電灯・LEDライトは、電源や電池が不要の商品が多く、予備の電池がなくなってしまった時には助かります。
手回しタイプは、意外に手間がかかり、一定時間ハンドルを回すのが大変です。電池などと併用できる商品がおすすめです。
ソーラータイプは、晴れの日でなければ蓄電できませんので、夜間や雨の時は、十分な充電ができないでしょう。
こちらも、電池や他の充電方法と併用できる商品がおすすめです。
まとめ:防災用に複数用意しておくことが重要な懐中電灯・LEDライト
自然災害が発生する確率が高まっており、停電を経験したり、避難所へ逃げたり、車中泊をしたりすることが増えています。
その際、あると便利なのが防災用の懐中電灯・LEDライトです。
使用頻度は少ないとはいえ、電池やバッテリー切れになったり、紛失したりすることも多いので、用途別に複数の懐中電灯・LEDライトを用意しておき、各部屋に一つは備えておきましょう。
低価格のものでも十分に使えますが、明るさや点灯時間などには十分に注意して慎重に選ぶ必要があります。
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