仮想通貨はスプレッドが安いところで買った方がいいと聞くけど、スプレッドが一体どういうものか、スプレッドが安い仮想通貨取引所がどこか、よく分からず不安な人もいます。
本記事では、できるだけ取引コストを節約してその分の利益を確保するために、スプレッドの重要性や、スプレッドの狭い(安い)取引所を紹介します。
スプレッドを抑えるためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
スプレッドは見えない手数料
仮想通貨のスプレッドとは、見えない手数料です。
仮想通貨を取引する人にとってスプレッドはコストであり、利益に直結します。
つまり、できるだけ安い仮想通貨取引所で仮想通貨を買う必要があります。
”見えない”手数料と表現しましたが、実際には、仮想通貨取引所の「買取価格」と「売却価格」を比較することで見ることができます。
スプレッド=買取価格ー売却価格
実際に、Coincheckの販売所で1BTC(ビットコイン)を購入した場合のスプレッドを見てみましょう。(8/7 16:34現在)
買取価格 | 3,203,387 |
売却価格 | 3,015,324 |
スプレッド | 188,063 |
仮に、ビットコインを上表の価格3,203,387円で買い、すぐに3,015,325円で売却した場合、その時点ですでに188,063円の損失が発生してしまいます。
利益を上げるには、188,000円以上の値上がりを待たなければならないのです。
仮想通貨取引所は、このスプレッドを収入源としているため、どの仮想通貨取引所でもスプレッドは存在します。
たとえ、「取引手数料無料」と謳っていても、スプレッドは存在するので、できるだけ手数料を抑えて利益を出すためにも、できるだけスプレッドが安い仮想通貨取引所で取引するのが大切です。
スプレッドを抑える2つのコツ
なるべく抑えるべきコストであるスプレッドを抑えるために2つのコツがあります。
①スプレッドが安い仮想通貨取引所を利用する
②スプレッドがない「取引所」で買う
①スプレッドが安い仮想通貨取引所を利用する
仮想通貨を取引するにはさまざまな仮想通貨取引所がありますが、コストをなるべく抑えるためにスプレッドが安い仮想通貨取引所を利用しましょう。
なお、スプレッドは取引する通貨・仮想通貨取引所・時間帯によって変動するので、どの仮想通貨取引所が1番スプレッドが安いかを断言することはできません。
取引する通貨・時間帯によって、そのときにスプレッドが安い仮想通貨取引所を選べるように、複数の仮想通貨取引所に口座開設することもひとつの方法です。
②スプレッドがない「取引所」で買う
仮想通貨取引所の「取引所」で購入すれば、スプレッドはかかりません。
そもそも、仮想通貨取引所で仮想通貨を買うためには「販売所」と「取引所」が存在します。
下図のように、販売所と取引所には取引のしかたに違いがあります。
- 販売所:仮想通貨取引所から直接買う・売る
- 取引所:仮想通貨取引所で条件価格が合うユーザーと取引(売買)する
また、販売所と取引所にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
販売所 | 取引所 | |
メリット | 初心者でも簡単に買える | 手数料が安い |
デメリット | 実質手数料が高い (スプレッド) | 販売所で購入するより難しい仮想通貨取引所によっては取引できる通貨が少ない流動性が低いと取引できない |
さらに、ここで特に大事なポイントは、販売所と取引所には実質的な手数料の差があるということです。
販売所 | 取引所 | |
手数料 | ー | 0.01%〜0.1%※ |
スプレッド | 3% | ー |
実質的な手数料 | 3% | 0.01%〜0.1% |
※平均的な取引所手数料を記載
スプレッドという把握しにくい手数料があることで、販売所で仮想通貨を購入すると、取引所よりも高い手数料が発生することになります。
仮想通貨を購入する時は、「販売所」ではなく「取引所」で購入しましょう。
仮想通貨のスプレッドを徹底比較|狭い・安い取引所6選
では、どの仮想通貨取引所で買うのがよいのでしょうか?
おすすめできるスプレッドの安い・狭い取引所を6つ紹介します。
仮想通貨取引所を選ぶ際には、スプレッドのみならず、流動性(取引量)やセキュリティ、取り扱い通貨など、さまざまな観点でみることが大切です。
販売所手数料(スプレッドがある) | 取引所手数料※1(スプレッドがない) | |
Coincheck | 無料 | 無料 |
DMM Bitcoin | 無料 | 無料※ BitMatch取引手数料を除く |
bitFlyer | 無料 | 約定数量 × 0.01 ~ 0.15% |
GMOコイン | 無料 | Maker:-0.01%Taker:0.05% |
bitbank | 無料 | Maker:-0.02%Taker:0.12%(一部銘柄を除く) |
Liquid by FTX (旧Liquid by Quoine) | 無料 | Maker:-0.02%Taker:0.12% |
※1:Maker:取引所で買って欲しい・売って欲しい人を見つけるために注文を並べる人 Taker:取引所に並べられたMakerの注文を取る(買う・売る)人
Coincheck
Coincheck(コインチェック)の取引手数料は、販売所も取引所もどちらも無料。
販売所で取引した際でも、スプレッドは比較的低めです。
その他のおすすめポイント
- アプリダウンロード数国内No,1
- 初心者でも使いやすいアプリデザイン
- 親会社は「マネックスグループ」で安心
※2019年上半期、2020年上半期、2021年上半期、2022年上半期
DMM Bitcoin
DMM Bitcoinには取引所はなく、販売所でのみ取引が可能です。
DMM Bitcoin独自の機能であるBitMatch取引を利用すれば、ユーザー同士の注文をマッチングするので、販売所形式でもスプレッドが狭く取引ができます。
その他のおすすめポイント
- 入出金手数料・送金手数料が無料
- 「DMMグループ」が親会社で、セキュリティ抜群
- レバレッジ取引対応の通貨 国内No,1
bitFlyer
bitFlyerの販売所のスプレッドは、他の仮想通貨取引所に比べると比較的スプレッドは広いという声が多いです。
取引所の手数料も無料ではなく、通貨や時間帯によって変動するので、取引をする際にはこまめに確認するのが望ましいでしょう。
しかし、スプレッド以上にbitFlyerにメリットを感じている人も多く、ビットコイン取引量6年連続国内No.1という実績もあります。
その他のおすすめポイント
- ビットコイン取引量6年連続国内No.1※
- 主要メガバンクや大手企業からも出資を受けていて、セキュリティも高い
- bitFlyerカードのポイント還元でビットコインが貯まる
- Tポイントをビットコインと交換できる
※公式サイトより
Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016 年 〜 2021 年の年間出来高(差金決済 /先物取引を含む)
GMOコイン
GMOコインは、取引所手数料がかかるものの、少額で取引できます。
販売所で取引する際にも、取引手数料無料かつスプレッドが狭いことで人気の大手仮想通貨取引所です。
その他のおすすめポイント
- 2年連続オリコン顧客満足度No,1※
- 東証プライム上場のGMOインターネット株式会社が親会社
- 販売所の取引手数料だけでなく、送金手数料・出入金手数料も無料
※2021,2022
bitbank
bitbankの販売所のスプレッドは、業界最狭クラス。
取引所においては、若干手数料はかかりますが、取引所で取引できる通貨が限られがちな他の仮想通貨取引所とは違い、取り扱い通貨ならすべて取引所で取引できます。
その他のおすすめポイント
- 仮想通貨取引量国内No.1※
- すべての取り扱い通貨を取引所で取引できる
※公式サイトより
2021年2月14日 CoinMarketCap調べ
Liquid by FTX(旧Liquid by Quoine)
Liquid by FTXは、ほかの仮想通貨取引所に比べるとスプレッドが狭いのが特徴です。
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などの人気通貨の流動性が高く、ユーザーが積極的に取引をしている証拠です。
その他のおすすめポイント
- BTC、ETH、XRPなどの主要通貨の流動性が高い
(BTC国内2位、ETH国内1位、XRP国内2位) - 法定通貨の取扱通貨ペアが多く、円だけでなくドル、ユーロなどでも取引可能
- 独自仮想通貨『QASH』がある
まとめ
仮想通貨取引所のスプレッドについて解説しました。
仮想通貨でより稼ぐには、コストであるスプレッドをなるべく抑えることが重要です。本記事で紹介したスプレッドが狭い・安い仮想通貨取引所で積極的に取引してみましょう。
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