仮想通貨と聞くと、価格が安定していなくて危ないという人もいるでしょう。その安定の無さを克服するために生み出された「ステーブルコイン」と呼ばれる仮想通貨があります。
その中でも「ダイ（DAI）」は、仮想通貨を担保とするステーブルコインでもっとも成功しており、注目を集めています。
この記事では、仮想通貨ダイ（DAI）の特徴や将来性について解説します。ステーブルコインの特徴やダイ（DAI）を取り扱っている仮想通貨取引所についても紹介するので、参考にしてみてください。
仮想通貨ダイ（DAI）とは？
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仮想通貨ダイ（DAI）とは、米ドルに連動する分散型のステーブルコインです。
MakerDAOが発行や管理を行っています。
ダイ（DAI）は米ドルの価値と連動することで、その価値を安定させているのです。1DAI＝1米ドルとなるように調整されています。
安定した仮想通貨であるため決済方法として採用されるなど、活用の機会が増えています。
ステーブルコインとは？
ステーブルコインとは、「ステーブル（Stable）」＝「安定した」という意味でその名の通り、価値が安定する仕組みの仮想通貨のことをいいます。
ステーブルコイン以外のビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）などの仮想通貨は価格の基準がないため、取引価格が1日に数十万円も変動することがあります。一方、ステーブルコインは米ドルや金のような価値が安定した資産と連動しているため、取引価格が安定します。
このようにステーブルコインは価格が安定しているため、決済手段に適しており一般にも普及するのではないかといわれています。
また、法定通貨と違って両替の必要もないため、気軽に国を越えての送金や入金ができる利便性も大きなメリットです。
ステーブルコインの種類
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ステーブルコインは何を担保するかによって4種類に分けられます。それぞれの特徴について解説します。
法定通貨担保型
法定通貨担保型とは、米ドルのような法定通貨を担保に発行されたステーブルコインのことです。法定通貨が担保となるため信頼度が高く、ステーブルコインでは流通量がもっとも多くなっています。
代表例：テザー（USDT）
仮想通貨担保型
仮想通貨担保型とは、他の仮想通貨を担保に発行されたステーブルコインのことです。担保とされる仮想通貨の価格変動が激しく、法定通貨担保型より価値が安定しにくいです。そのため、担保する仮想通貨の保有量を発行するステーブルコインよりも増やす必要があります。
代表例：ダイ（DAI）
商品担保型
商品担保型とは、金などの商品の価値を担保に発行されたステーブルコインのことです。金は安定資産であるため、商品担保型は経済の影響を受けにくく安定しています。
代表例：テザーゴールド（XAUT）
無担保型（シニョレッジ・シェア型）
無担保型（シニョレッジ・シェア型）とは、価値を担保している資産がなく、アルゴリズムを用いて価値を安定させているステーブルコインのことです。アルゴリズムで需要と供給を把握し、発行量を調整することで価格を安定させています。
代表例：テラ（UST）
仮想通貨ダイ（DAI）を作ったMakerDAOとは？
ダイ（DAI）は、MakerDAOによって作られました。MakerDAOは2014年にデンマークの起業家ルーン・クリステンセンによって設立されたDAO（自律分散型組織）です。
MakerDAOは「世界経済に金融の安定性と透明性をもたらす」ことを目的としたプロジェクトです。DAOは権力を持つリーダーがおらず、参加者全員が平等な立場で組織が運営されています。
仮想通貨ダイ（DAI）の特徴
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ダイ（DAI）には主に3つの特徴があります。順番に確認していきましょう。
分散型のステーブルコイン
ダイ（DAI）はMakerDAOにて、分散的に開発・運営が進められています。ダイ（DAI）は分散型であるため、日本円のように国という組織が運営・管理するのではなく、システムの運営・管理する組織や機関そのものが存在しません。
そのため透明性が明らかで不正もなく、安心して取引ができます。
米ドルに連動するため安定
有名な仮想通貨のビットコインやイーサリアムは価格の基準がないため、価格変動が激しく暴落の危険性があります。一方でダイ（DAI）は米ドルを基準としているステーブルコインであるため、価格変動が少なく安定しています。
ダイの2022年8月9日時点での価格は約134.98円です。同時刻のドル円の価格を見ると134.84円付近で推移しています。このようにドルにきっちり連動しているので、安心して保有できます。
複数担保により暴落リスクの軽減に成功
ダイ（DAI）は「複数担保」が可能なステーブルコインです。
2019年10月までは発行する際にイーサリアム（ETH)しか担保できない「単一担保」でした。その後、2019年11月にベーシックアテンショントークン（BAT）も担保できるようになりました。このように複数の資産を担保できる「複数担保」への移行が実施され、今では20以上の仮想通貨を担保として発行できるようになっています。
複数担保によって、ダイ（DAI）が暴落するリスクを減らすことに成功しています。
仮想通貨ダイ（DAI）の今後の見通しと将来性
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ダイ（DAI）の今後の見通しと将来性を3つ紹介します。
流通量が増える
ダイ（DAI）は分散型のステーブルコインでは時価総額1位と信頼度が高く、今後さらなる流通量の増加が予想されています。
また、現在400種類以上ものアプリ・サービスに関して、ダイ（DAI）が採用されています。その例として、世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」では、NFTを購入する際の支払い方法のひとつにダイ（DAI）が使われているのです。
このような仮想通貨を決済方法としているサービスが増加していることから、すでに信頼性のあるダイ（DAI）の利用拡大が期待されます。
担保となる仮想通貨が増える
ダイ（DAI）はDeFi発のトークンなども担保として預入可能なことから、新しい仮想通貨も積極的に担保にする可能性が高いことが推測されます。
担保として利用できる仮想通貨が増えることで利便性が向上し、ダイ（DAI）の流通量の増加にも繋がるのではないでしょうか。
現実資産を担保にできる
現実世界の不動産を担保にダイ（DAI）の発行ができるようになります。その証拠として現実の資産をDAIの担保として取り込むために、MakerDAOがCentrifugeとの提携を発表しました。
Centrifugeは現実の資産をDeFiの世界と接続するための仕組みを提供しています。現実の資産がステーブルコインの担保となるのは世界で初めてのことです。
仮想通貨ダイ（DAI）が購入できる仮想通貨取引所
ダイ（DAI）が購入できる国内の仮想通貨取引所の紹介をします。
GMOコイン
GMOコインは2021年、2022年と2年連続オリコン顧客満足度1位を獲得するなど、ユーザーの満足度が高い取引所です。
口座開設は最短10分で完了し、アプリでわかりやすく取引ができるため初心者にもおすすめです。
取り扱い銘柄も豊富で、22種類の仮想通貨を取り扱っています。送金や入金、販売の手数料が無料なのも嬉しいですね。
ビットバンク（bitbank）
ビットバンク（bitbank）は仮想通貨の国内取引量がNo. 1の取引所です。取引量が多いため、売りたい時に売りやすく、買いたい時に買いやすいというメリットがあります。
またセキュリティが高いのも特徴です。セキュリティ対策として「コールドウォレット」と「マルチシグ」を採用しています。
「コールドウォレット」とはオフラインで仮想通貨を管理するウォレットです。コールドウォレットを利用することで、不正アクセスによって仮想通貨を盗まれることがなくなります。
「マルチシグ」は仮想通貨の送金に複数の秘密鍵を必要とする仕組みです。複数の秘密鍵があることで、1つハッキングされたとしても資産を失わずに済みます。
ビットバンク（bitbank）では、このようなセキュリティ対策がきちんとされているため、安心して取引ができます。
まとめ
仮想通貨ダイ（DAI）について解説しました。ダイ（DAI）は米ドルに連動したステーブルコインであるため、価格が安定しています。決済手段などの利用で今後も需要は高まっていくため、保有していても損はしないでしょう。
仮想通貨ダイ（DAI）が気になった方は、仮想通貨取引所で購入を検討してみてください。
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