「ビットコインを購入して仮想通貨に投資しよう!」。そう考えてビットコインを投資したり、様々なキャンペーンで手に入れたビットコインをどうやって換金したらよいのでしょうか。
今回はビットコインを換金する3つの方法や現金化するときの最もよいタイミング、換金時の注意点などについてまとめます。
ビットコインを現金化する5つの方法
保有しているビットコインを現金化するにはどうすればよいのでしょうか。直接現金にする方法や間接的に現金化するための5つの方法についてまとめます。
仮想通貨(暗号資産)取引所で売却する
1つ目の方法は仮想通貨取引所で売却する方法です。ビットコインを保有している段階で、いずれかの仮想通貨取引所の口座を持っているはずですので、その取引所で保有しているビットコインを売却すると日本円に換金できます。
もし、海外の仮想通貨取引所でビットコインを保有していたとしても、日本円に変えるためには国内仮想通貨取引所にビットコインを送金しなければなりません。
国内仮想通貨取引所で取引する場合、トレーダー同士で取引する取引所取引と、仮想通貨取引所と投資家が取引する販売所取引があります。
取引所取引は手数料が安い半面、購入希望者がいなければ売却が進まないというデメリットがあります。一方、販売所取引の場合はスプレッド(購入時と売却時の差額)が大きくなるため、手数料負担が重くなる傾向があります。どちらを選ぶか状況に応じて判断しましょう。
仮想通貨の両替ATMを利用する
2つ目の方法は仮想通貨の両替ATMを利用することです。かつては、ビットコインATMが存在していましたが、法改正により稼働できなくなりました。それにかわって暗号資産交換業の免許を持つ大阪の企業が仮想通貨の両替ATMの設置を始めました。
この業者が運営する仮想通貨両替ATMはBTMと名づけられ、ビットコインやイーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの現金化が可能です。利用状況によっては台数が増える可能性もあるでしょう。
ビットコイン決済を利用する
3つ目の方法はビットコイン決済を利用することです。ビットコイン決済とは、ECショップや街中の店舗で支払い手段としてビットコインを用いることです。
2018年に家電量販店がビットコイン決済を導入したことで話題になりました。一部の仮想通貨取引所ではビットコイン決済を後押しするサービスを提供しています。ビットコイン決済が一般化すれば、現金と同じように使用できるようになるかもしれません。
デビットカードを利用する
4つ目の方法はデビットカードを利用することです。デビットカードとは、カードの支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされる仕組みのカードです。銀行口座の残高以上に使用できないので、支払い不能となる事態を回避できます。
デビットカードの中にはビットコインをチャージできるものがあります。こうしたカードはチャージしたビットコインを日本円に換算し、一般的なデビットカードと同じように利用できます。
個人で取引する
5つ目の方法は個人で取引することです。何らかの方法でビットコインと日本円を交換できる相手を見つけ、直接取引する方法もあります。ただし、直接取引の場合は詐欺被害に遭う可能性があるのでリスクが高い現金化の方法だといえます。よほど信用できる相手でない限り、避けたほうが無難でしょう。
ビットコインを売却する一番良いタイミングとは
ビットコインを現金化するにはどのタイミングが良いのでしょうか。ビットコイン現金化のタイミングを3点取り上げます。
ビットコインが急騰したとき
1つ目のタイミングはビットコインが急騰したときです。ビットコインは変動率が高いため、下落局面であっても瞬間的に高騰することがあります。
ビットコインが下落傾向にあった2022年8月末から9月上旬にかけて、ビットコインが一時的に急反発した瞬間があります。ビットコインは、他の金融商品と比べると突発的に急騰・急落する傾向があるため、急騰タイミングをつかめると、購入時よりも高い価格で売却できる可能性があります。
とはいえ、急落するときのスピードも速いため、急騰タイミングをとらえるのは非常に難しいといえます。
前向きなニュースが出たとき
2つ目のタイミングはビットコインを含む仮想通貨に前向きなニュースが報じられたときです。ビットコインにとってポジティブなニュースは、FRB(連邦準備制度理事会)による利上げの緩和・停止やNFTのような仮想通貨の可能性を広げるようなニュースのことです。
2022年はFRBによる急ピッチな利上げで長期金利が急上昇しました。そのため、景気減速を意識した投資家が仮想通貨市場から資金を引き揚げ、価格が下落しました。
金利上昇が一段落し、中国のゼロコロナ政策が緩和するなど世界経済の先行きが明るくなれば、資金の一部が仮想通貨市場に戻ってくるかもしれません。ポジティブなニュースが出ると価格が大きく上昇しやすいので、そのタイミングで現金化すると利益を得やすいでしょう。
仮想通貨相場全体が上昇しているとき
3つ目のタイミングは仮想通貨相場全体が上昇しているときです。ビットコインは仮想通貨の象徴的存在ですが、ビットコイン以外の仮想通貨の動きも重要です。
特にNFTやメタバースと関係が深いイーサリアムや他に期待される仮想通貨が登場すると、市場全体が活気づき、仮想通貨相場全体を押し上げます。昨今はNFT取引で必要とされるガス代が高騰しているため、イーサリアム以外のNFT関連仮想通貨にも注目が集まっています。
市場全体がポジティブなムードに包まれていると、ビットコインを高く売却しやすくなるので、そのタイミングで売却するのも一つの方法です。
ビットコインを現金化するときの注意点
ビットコインを売却するとき、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。注意点を2つ取り上げます。
売却コストが発生する
1つ目の注意点は売却コストが発生することです。ビットコインを売却すると取引手数料やスプレッドが発生します。スプレッドとは購入時の値段と売却時の値段の差で、投資家が負担するコストの一つです。
仮想通貨取引所で売却する際は、取引手数料よりスプレッドに注意しなければなりません。とりわけ、販売所取引はスプレッドが広くなりがちで、コストがかさむことが多いため、現金化の前に確認しておきましょう。
現金化で利益が出ると課税対象となる
2つ目の注意点は現金化で利益が出ると課税対象となることです。20万円以上の利益が出た場合は、確定申告が必要となります。ちなみに、ビットコインをイーサリアムなど他の仮想通貨と交換した時も売却と同じように課税対象となるので見落とさないように注意しなければなりません。
まとめ
今回はビットコインを換金する5つの方法や現金化するときのタイミング、現金化の注意点についてまとめました。現在のところ、ビットコインは投資対象として認識されているため、現実世界での使用や現金化が不便といわざるを得ません。
日本円と交換するためのコストがかかるのも難点です。今後、利便性が高く低コストな現金化の方法が登場すれば、ビットコインなどの仮想通貨は現金のような利便性を獲得できるかもしれません。
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