仮想通貨はインターネット上でやり取りできる財産的価値がある電子データで、通貨のような機能を持っているものです。その総数は18,000種類以上もあり、今現在も新規上場されています。
今回は仮想通貨の上場の意味や3つの上場予定の仮想通貨、ポテンシャルがある仮想通貨の見極め方、メリット・デメリット、おすすめの国内仮想通貨取引所などについてまとめます。
仮想通貨の上場とは
仮想通貨取引所とは、仮想通貨の取引を仲介したりユーザーと仮想通貨の売買をしたりする事業者のことです。日本の法律では「暗号資産交換業者」と規定されています。仮想通貨取引所で取扱が始まることを「仮想通貨の上場」といいます。
Binance(バイナンス)などの海外仮想通貨取引所で上場後、国内仮想通貨取引所で上場されるケースが多く見られます。その理由は、日本の基準が厳しいからです。日本では金融庁が定めた基準をクリアした仮想通貨のみ上場できます。
ポテンシャルの高い仮想通貨の見つけ方
無数にある仮想通貨の中から、どのようにしてポテンシャルの高い仮想通貨を見つければよいのでしょうか。4つの着眼点に絞って解説します。
プロジェクトの目的
1つ目の着眼点はプロジェクトの目的やトレンド性です。仮想通貨が作られる目的が明確で、他の仮想通貨と差別化できているほど注目されやすくなります。知名度が高いNFTと結びついていることや現実世界に起きている何らかの課題を解決する手段になりうる仮想通貨は潜在的な需要が期待できるため、価格上昇の可能性があります。
また、発行前後のトレンドも重要です。仮想通貨の消費電力が注目されているなら、消費電力が少ない仮想通貨に注目が集まるでしょう。為替手数料の高さが話題になっているなら、低コストで送金できる仮想通貨が人気になるかもしれません。
プロジェクトの目的がトレンドと合致している場合、価格が急騰するだけではなく、過熱が収まった後の再浮上の可能性も高まるのです。
信頼性
2つ目の着眼点は信頼性です。仮想通貨の発行者やプロジェクトを支援している大企業がいるかなどは重要なチェックポイントです。また、情報公開に積極的であることも大事な要素です。透明性が高く、プロジェクトの目的が明確で支援する大企業が存在するとなれば、信頼性がだいぶ高いとみなせるでしょう。
時価総額
3つ目の着眼点は時価総額です。仮想通貨の時価総額が高いということは、それだけ多くの投資家に価値が認められ、資金を集めているといえます。時価総額が低い仮想通貨は一度下落し始めると、その勢いを止められず暴落につながりやすいという弱点を持ちますので、できるだけ時価総額が高い仮想通貨の方が無難です。
流動性
4つ目の着眼点は流動性です。取引が活発に行われていることを流動性が高いと表現しますが、活発に取引されている通貨ほど価格が安定します。仮想通貨の時価総額ランキングを掲載しているサイトなどで一日の取引量をチェックすると流動性の高さが判断できます。
これから上場予定の仮想通貨3選
これから国内仮想通貨取引所で上場予定の仮想通貨のうち、注目すべき仮想通貨を3つ紹介します。
APE
通貨名 | ApeCoin |
ティッカーシンボル | APE |
価格(2022年12月3日) | 約527円 |
時価総額(2022年12月3日) | 約190,582,000,000円 |
公式サイト | https://apecoin.com/ |
APEはBAYCに関連する仮想通貨として注目を集めています。BAYCとはBored Ape Yacht Clubの略称で、暇を持て余した類人猿をモチーフにしたNFTです。有名人が保有していることなどから世界的に注目を集め、価格が急騰しました。
ローンチ翌月の2022年4月下旬に3,000円を突破しましたがその後急落。現在は500円前後で取引されています。世界的に知名度が高い仮想通貨であるため、何らかのきっかけがあれば再度、高騰の可能性もあるでしょう。
VET
通貨名 | VeChain |
ティッカーシンボル | VET |
価格(2022年12月3日) | 約2.6円 |
時価総額(2022年12月3日) | 約189,554,000,000円 |
公式サイト | https://www.vechain.org/ |
VETはヴィチェーン財団が開発した仮想通貨です。以前はイーサリアムのブロックチェーンを利用していましたが、2018年以降は独自のブロックチェーンを使用しています。
VETの特徴は物流に特化した仮想通貨だという点です。商品の生産から出荷、廃棄に至るまでの情報が記録されています。商品の流れが可視化できるため、物流の透明性が高められると期待されています。目的が明確で多くの大企業と提携していることから、今後の活用が期待されています。
THETA
通貨名 | Theta Network |
ティッカーシンボル | THETA |
価格(2022年12月3日) | 約122円 |
時価総額(2022年12月3日) | 約122,867,000,000円 |
公式サイト | https://www.thetatoken.org/ |
THETA(シータ)は2018年にローンチされ、ブロックチェーンを活用した高品質で低コストな動画配信を可能にした仮想通貨です。
通信能力の向上とともに動画配信サービスが一気に拡大。市場を席巻しました。しかし、サーバーの維持費用や配信元の都合により動画配信できなくなるといった課題が存在します。
TEHTAは中央集権的管理者のかわりにブロックチェーンを使用しているユーザーがサーバーの役割を果たすため大幅なコストダウンが見込まれます。また、ステーキングの機能があるため保有しているだけで仮想通貨を増やせるというメリットもあります。
おすすめの取引所
今回取り上げた3つの仮想通貨は、まだ国内で上場されていないものばかりです。しかし、今後は国内でもトレードできるかもしれません。ここでは、仮想通貨取引におすすめの取引所を3つ紹介します。
Coincheck
取引所名 | Coincheck(コインチェック) |
取引所手数料 | 無料 |
販売所手数料 | 無料 |
取扱銘柄数 | 18種類 |
公式サイト | https://coincheck.com/ja/ |
Coincheckはマネックスグループの完全子会社の仮想通貨取引所です。国内仮想通貨取引所の大手で高い知名度を誇っています。手数料が無料であることや取引銘柄数が多いことで人気があります。
NFTが取引できることや仮想通貨の積立投資ができることがあり、仮想通貨全般に興味を持っている人や少額から取引したい人に知ってほしい取引所です。ガス料金や電気料金の支払いでビットコインがもらえる仕組みがあり、生活の中でビットコインを貯められます。
DMM Bitcoin
取引所名 | DMM Bitcoin(DMM ビットコイン) |
取引所手数料 | 取引所取引がありません |
販売所手数料 | 無料 |
取扱銘柄数 | 24種類 |
公式サイト | https://bitcoin.dmm.com/ |
DMM BitcoiはDMMグループに属する仮想通貨取引所です。ユーザー同士が直接トレードする取引所はありませんが、投資家はDMM Bitcoinから仮想通貨を購入できます。仮想通貨の種類が豊富なことやツールがシンプルである点で定評がある取引所です。
最大の注目点はレバレッジ取引の取扱数で、国内暗号資産取引所で最多の24種類の暗号資産をレバレッジ取引でトレードできます。
BITPOINT
取引所名 | BITPOINT(ビットポイント) |
取引所手数料 | 無料 |
販売所手数料 | 無料 |
取扱銘柄数 | 15種類 |
公式サイト | https://www.bitpoint.co.jp/ |
BITPOINTは取引手数料や入出金手数料が無料であり、低コストで仮想通貨取引が可能な仮想通貨取引所です。新規上場にも積極的で、2022年に入ってからDEP(ディープコイン)・KLAY(クレイ)・IOST(アイオーエスティー)・SHIB(シバイヌ)を上場させています。
今後も新銘柄の上場に積極的な姿勢を維持するのではないかと期待しています。
まとめ
今回は、ポテンシャルの高い仮想通貨の見つけ方や注目の上場予定銘柄、おすすめの取引所についてまとめました。一時に比べて下火になってきたとはいえ、仮想通貨はまだまだ新しい話題を提供していますので、今後も注目の仮想通貨が現れるかもしれません。
海外で話題になってから日本で上場するまで一定の時間がかかりますが、見方を変えれば将来性を見極めてから購入することもできますので、今後も新規上場の情報に要注目です。
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