皆さんの中にも、投資の一環として仮想通貨に興味を抱いている方がいるかもしれません。取引方法もさまざまなスタイルが生まれ、稼ぎ方も多種多様となりました。
ここでは、分散型取引所の形式を採用するPancakeSwap(以下、パンケーキスワップと表記します)について紹介します。仕組みを押さえ、仮想通貨の投資に生かしましょう。
パンケーキスワップとは?
パンケーキスワップとは、仮想通貨のトレードで資金を稼ぐ海外のサービスです。本拠地はアメリカのカリフォルニア州ですが、サイトは日本語にも対応しています。では、特徴や強みをもう少し掘り下げて解説しましょう。
低コストで取引できる分散型取引所
パンケーキスワップは、低コストで仮想通貨の売買が可能な分散型取引所(DEX)です。一般的な通貨や有価証券は、銀行や郵便局などといった中央型取引所(CEX)で取引します。
ただし、中央取引所はサイバー攻撃の被害に遭うと、大量の個人情報を流出する恐れもあります。こうしたトラブルを未然に防ぐべく、分散型取引所が使われるようになりました。
パンケーキスワップの場合、手数料も低く抑えられています。仮想通貨を低コストで取引したい方は、利用を検討してみるといいでしょう。
草コインの種類が豊富
パンケーキスワップの特徴は、草コインを豊富に揃えていることです。草コインとは、知名度の低い仮想通貨の銘柄を指します。
これらの銘柄はあまり注目されていないため、1円単位の価格しか付かないものも少なくありません。しかし、システムの改変などが起きると突然暴騰する可能性もあります。
パンケーキスワップであれば、日本では上場していない草コインの購入も可能です。珍しい銘柄を入手したい方にとっては、おすすめな取引所といえるでしょう。
イールドファーミングが魅力的
パンケーキスワップは、イールドファーミングも魅力の1つです。イールドファーミングの仕組みは、預金とほとんど同じであると捉えましょう。入手した銘柄を一度パンケーキスワップに預けます。すると、預けた側は報酬として一定の利息がもらえます。
つまり、自ら取引せずともコツコツと資金を貯められる点が強みです。先述したとおり、パンケーキスワップは手数料も低めに設定されています。手に入れた銘柄を積極的に預けるだけでも、効率良く稼げるかもしれません。
パンケーキスワップの始め方
パンケーキスワップを始める手順は次のとおりです。
- 国内取引所の口座を開設
- ビットコインを購入する
- メタマスクをインストールする
- 海外取引所の口座を開設
- ビットコインを開設した海外取引所へ送金
- 送金したビットコインとバイナンスコインを交換
- バイナンスコインをメタマスクへ送金
それぞれの内容を細かく説明しましょう。
1.国内取引所で口座開設
まずは、ビットコインを購入するために国内取引所で口座を開設します。手続きには、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。あらかじめ準備を済ませておきましょう。
必要事項の入力や本人確認書類の提出が終わったら審査に入ります。無事に通過できれば、国内取引所で取引できます。
2.ビットコインを購入する
国内取引所の口座開設が完了したら、日本円を入金しましょう。国内であれば、日本円でビットコインと取引が可能です。コインチェックでは500円からビットコインを入手できます。
それぞれの機関の特徴を押さえておくといいでしょう。特に仮想通貨は値動きが激しいため、必ず無理のない金額で取引するよう心がけてください。
3.メタマスクのインストールと設定
つづいて、ウォレットの一種であるメタマスクをインストールします。ウォレットは、仮想通貨専用の財布と捉えると理解しやすいでしょう。こちらを開設しておけば、国内取引所に預けなくとも仮想通貨を保有できます。
インストールは、App sroreやPlay ストアから行えます。手続きはパスワードとリカバリーフレーズ(アカウントを復元するための合言葉のようなもの)を設定するのみです。
4.海外取引所で口座開設
メタマスクの設定も終わった後は、海外取引所の口座開設を行います。なぜなら、国内取引所ではパンケーキスワップに必要なバイナンスコインが手に入らないからです。
英語に慣れていない方は、日本語に対応しているところを選びましょう。海外は日本よりも仮想通貨の取引に関するルールが緩めに設定されています。また、国内の法律は基本的に適用されません。十分注意して取引するよう心がけましょう。
5.ビットコインを海外取引所へ送金
ここまでの手続きが完了したら、入手したビットコインを海外取引所へ送金します。手順は各機関のルールで異なるため、事前に確認しておくといいでしょう。
加えて、送金時には手数料が発生します。コストに関する事項も、あわせて確かめておきましょう。
6.ビットコインとバイナンスコインを交換
ビットコインの送金が終わった後は、バイナンスコインと交換します。交換時には、ある程度の手数料を払わなければなりません。タイミング次第では損をする場合もあるため、なるべく少額から取引することがおすすめです。
7.バイナンスコインをメタマスクへ送金
バイナンスコインを無事に入手できたら、最後にメタマスクへ送金を行いましょう。この作業が終われば、いよいよパンケーキスワップのサービスが利用できます。
メタマスクへ送金する際にも、手数料を用意しなければなりません。トータルで換算すると想像以上にコストがかかるため注意してください。
パンケーキスワップの使い方
では、最後にパンケーキスワップの基本的な使い方をまとめます。独自のトークンである「CAKE」を稼ぎ、資金を貯めることが大まかな利用方法です。利用するときの流れと注意点などを解説しましょう。
メタマスクとパンケーキスワップをリンクさせる
パンケーキスワップの始め方の段階で、メタマスクの開設は完了しているはずです。この2つのサービスの接続を行います。パンケーキスワップは海外のサービスであるため、アクセスすると英語表記になっているでしょう。
地球マークのボタンから、日本語表記に直せば作業がスムーズに進みます。ホーム画面から、「ウォレットに接続」と書かれたボタンをクリックしましょう。項目の中から、メタマスクを選べば接続が完了します。
ボタン1つで簡単に手続きができるため、スキマ時間を見つけて作業してください。
CAKEを入手する
パンケーキスワップでは、独自のトークンである「CAKE」を主に運用します。そのため、バイナンスコインを使って購入手続きに進みましょう。
購入はサイト内にあるファームから行います。CAKEはバイナンスコインのほか、バイナンスUSドルでも交換可能です。
仮想通貨はいつ暴落するか分からないため、分散して保有しなければなりません。バイナンスコインだけではなく、バイナンスUSドルも併せて持っておくといいでしょう。
手に入れたCAKEで複利運用する
パンケーキスワップの強みは、持っているだけでも十分稼げる点です。仮想通貨を保有して稼ぐスタイルは「ステーキング」と呼ばれます。
特にCAKEの場合は複利運用が可能です。長期的に持つと多くの利息が付きます。なぜなら、複利は「(1+利率)^年数」で計算されるからです。つまり、年数が2年や3年と増えれば「(1+利率)」も2乗、3乗と計算されます。
また、「CAKE-バイナンスコイン」の金利は最大42.53%(2022年10月28日時点)で設定されています。日本の銀行と比べても分かるとおり、非常に大きな数値です。積極的にトレードしない方は、パンケーキスワップでの長期保有を検討してみましょう。
まとめ
以上から、パンケーキスワップの特徴と始め方・使い方を紹介しました。仮想通貨を長期的に保有して、コツコツと貯めたい方におすすめなサービスです。
パンケーキスワップを利用する際には、国内取引所と海外取引所の双方の口座を開設しなければなりません。余計なトラブルに巻き込まれないためにも、それぞれの情報をしっかりとリサーチしましょう。
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