近年のDeFi需要から注目されているコンパウンド(COMPOUND)という仮想通貨を知っていますか?
仮想通貨の中でも、安定的な運営を行ってきたコンパウンド。
コンパウンドはユーザー間で、資産の貸し借りができるという銀行のようなシステムが構築されており今後も注目を集める暗号資産です。
気になるけどよく分からない、といった方のために分かりやすく解説しています。
概要を知って、より暗号資産への理解を深めましょう。
仮想通貨COMPOUND(コンパウンド)とは?
コンパウンドとは、イーサリアムのブロックチェーンの技術を用いて作られた暗号資産の分散型取引所(DEX)のことです。
分散型取引所というと、DeFiを連想するかもしれませんが、DeFiとは日本語に直訳すると「分散型金融」という意味で中央管理者がいない金融システムのことを指します。
銀行などの金融機関にお金を預け入れるのと同様に、審査は無く、誰でもコンパウンドに資金を預け入れられます。
また、預け入れている暗号資産を他の人に貸し出す事ができます。
以下で詳しく解説していきますので、一緒にチェックしていきましょう。
コンパウンドの特徴を3つ解説
コンパウンドにはどのような特徴があるのか、具体的にみていきましょう。
他の暗号資産との違いについても、順番に解説していきます。
コンパウンドは分散型取引所
皆さんがよく使っている銀行は「中央集権型」と呼ばれるシステムを使っているのをご存じですか?
中央集権型とは「銀行」という中央にある機関がお金を管理していて、その銀行を通して皆さんはお金を預けたり借入たりしているのです。
それに対して、コンパウンドは、管理者のいない「分散型金融」という仕組みを使っています
イーサリアムのブロックチェーンシステムを使っており、管理するデータベースに取引記録が保存される仕組みとなっています。
このブロックチェーンシステムでは、暗号資産の全ての取引がブロックチェーン上に記録されています。
また、ここで記録された取引は全てネット上に公開されるため、取引の透明性が高まり不正もできなくなるというシステムなのです。
コンパウンドはこのやりとりを全て自動化で行っているため、スピーディーに資金移動ができるということで投資家に人気を集めています。
コンパウンドの貸し借りで利息収入
銀行を通さずに、ユーザー同士でお金の貸し借りができるため、貸した人は利息を金利として受け取れます。
貸し借りは「スマートコントラクト」と呼ばれる契約の自動化によって行われるため、迅速な資金調達が可能になるのです。
コンパウンドで通貨を購入すると、全て流動性プール内にストックされます。
その流動性プールから、通貨を出し入れして資金の貸し借りが行われているのです。
また、借りる際には借入れ額の150%を担保にしなければならないという決まりがあります。
万が一、借りた側が資金不足により返済できないという場合にも担保があるので貸した資金がなくなるということはありません。
コンパウンドを取引するとCOMPが配布
利用実績に応じて、ガバナンストークンである「COMP」を獲得できます。
分散型組織は、中央管理者がいないため利用者の投票によって組織を決定しています。
この「COMP」と呼ばれるトークンをたくさん保有していることで、コンパウンドの運営上の方針を決定する際に投票権を得られるのです。
コンパウンドの将来性
コンパウンドは2018年始まった新しい暗号資産ですが、創業当初からするとその価値は数倍にまで膨れ上がっています。
現在は、大企業のcoinbaseやPolychain Capitalからの出資も得ており、その将来性の高さがうかがえるでしょう。
また、コンパウンドの需要の後押しとなっているのがDeFi人気にあります。
DeFiの分散型金融という考え方は、将来性が高くこれからますますその需要は高まっていくと考えられています。
開発が進めばセキュリティも向上し、一般的にも利用できるサービスになる可能性は十分にあります。
ただし、金融庁から認可されていないサービスであるため、突然の政府介入がないとはいい切れませんので動向は常にチェックしておく必要があります。
コンパウンドの利用方法
コンパウンドは国内取引所では購入できません。
そのため、コンパウンドを購入したい場合は、国内取引所を経由して海外取引所で購入する必要があります。
購入方法としては、国内取引所で暗号資産イーサリアムを購入し、そのイーサリアムを使って海外取引所に送金し、コンパウンドを購入するといった手順になります。
以下で詳しく解説していきます。
国内取引所で暗号資産を購入
初めに、国内取引所で口座開設します。
コンパウンドを購入するためには、国内取引所でイーサリアムを購入しなければならないので、まずはイーサリアムを購入できる取引所を選びましょう。
おすすめの国内取引所は、以下のとおりです。
- bitFlyer
- coincheck
- ビットフライヤー
- GMOコイン
日本国内では大手の取引所になりますので、安心して購入できます。
取引所での口座開設が終わったら、暗号資産のイーサリアム(ETH)を購入します。
ウォレットを作成して送金する
イーサリアムの購入が完了したらウォレットを作成します。
おすすめは日本語にも対応している「MetaMask」です。
MetaMaskは今注目のNFTやDefiサービスの多くに連携可能なため、利用者数が多いウォレットです。
コンパウンドウォレットに接続する
MetaMaskにイーサリアムを送金できたら、いよいよコンパウンドを連動させます。
コンパウンドの公式サイトで、ウォレット接続をしましょう。
ここまで完了すれば、コンパウンドの利用を開始できます。
コンパウンドを利用するときの注意点
暗号資産を貸し出している時は、その資金はロックされるため自由に動かすことができなくなります。
また、コンパウンドは分散型取引所のため、送金ミスや何か手違いがあっても補償などはありません。
銀行のように中央管理者がいれば、サポートや補償をしてもらえますが、分散型取引所には管理する人はいないので全て自己責任となります。
また、ハッカーの標的にされ資金が流出することも起こり得ますので、運用にはリスクもあることを頭に入れておきましょう。
まとめ
暗号資産のコンパウンドは、分散型金融システムを取り入れた信頼性の高い暗号資産です。
長期保有して使っていないコンパウンドを貸し出すことにより、金利を得られるという仕組みは通貨の流動性といった観点からみても極めて重要です。
国内取引所では購入できないため、国内取引所を経由して海外ウォレットと連携しなければなりません。
手間はかかりますが、今後も注目される暗号資産を今のうちに保有しておくことで将来的に資産につながる可能性は十分にあります。
ただし、ハッカーに狙われた資金流出の可能性や、運用にはリスクもあるということを念頭においておきましょう。
よく検討して、自己責任の上で少額から暗号資産を試してみるのも良いでしょう。
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