定期預金のメリット・デメリットは?失敗しない選び方を解説

「お金が貯まってきたから、定期預金にした方がいいのかな・・・。」
「今の定期預金だとどれくらいの利息がつくんだろう。」

このように、定期預金を検討されていらっしゃる方も多いかと思います。
昔は定期預金に数年預けたら、たくさんの利息がついていたという話も聞きますね。
現状だと預金利息はどうなっているのでしょうか。

今回は定期預金のメリット・デメリットをお伝えします。
今後の資産形成に向けて非常に大事なテーマの一つなので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

定期預金のメリット

普通預金と別口座にてお金を管理することができる。

定期預金は、日常生活で使用している普通預金口座と分けてお金を管理することができます。
どれだけの貯金ができているのかが、ひと目で分かりやすいのが嬉しいポイントと言えます。

予め預け入れる期間と金額を決定した上で、定期預金を設定するので、心理的にも手を付けづらいお金となります。
そういった意味では、貯蓄方法としては役割が持てると言えるかも知れません。

一般的に普通預金よりも多く利息が付いて返ってくる(昔の話)


定期預金は、一定期間銀行にお金を預けて入れておく性質上、
通常では普通預金よりも高い利息が付くように定められているケースが多いです。

以前は年率5%近く利息が付く定期預金も作成できたそう。

しかし現在の定期預金利息は年率0.002%ほどしかつかない場合が多いです。
この数字は、1,000,000円預けても20円ほどしか付かないということを表しています。
さらに税金も差し引かれて約16円ほどになります。

低金利環境である現在では、あまり経済的な貯蓄方法とは言えません。
現在の定期預金利息は、普通預金利息とほとんど変わらないので、
昔の高い利率が付く時代をご存知の方はショックを受けるかもしれませんが、これが今の日本の現状です。

正直なところ、今ではもうメリットとして述べることすら難しいレベルになってしまっていますね。

定期預金のデメリット

利息がほとんど付かない(現在の話)

先ほど、メリット部分の紹介の欄にも記載させていただきましたが、
本来、定期預金は預金期間が固定される分、高い利息が受け取れるというものでした。

しかし繰り返しになりますが、現状の定期預金利息は0.002%ほどと本当に低い状態になっています。
微々たる利息を目当てに定期預金を作成する方は、現在では非常に少ないです。

「生活資金用の普通預金口座と分けておいておけるのであれば、それでいい。」
「別に利息に期待していないから、増えなくてもいい。減らなければ問題ない。」

このようにおっしゃる方ももしかすると、いらっしゃるかも知れません。

しかし定期預金にしておくと、お金が減らないというのは本当なのでしょうか。

ここからは、今現在の日本が置かれている状況を考えてみましょう。

現在の日本の状況

現在の日本の状況はどのようになっているのでしょうか。
預金利息がほとんど付かないことには理由があります。
ここでは2つの観点から、預金利息に関わる分野を検討していきます。

長引く低金利状態

そもそもなぜ、預金利息が付かない状況が続いているかというと、
国が金利を押し下げる政策を実行しているからです。
というより、そういった政策を取らざるを得ない状況になっています。

そもそも世の中の金利が高ければ、どんな不都合が生じるかを解説します。

もし世の中が高金利状態だとすると、
①各企業が金融機関から融資を受けた際、返済時に支払う利息が高くなってしまいます。

②利息負担が大きくては、各企業は融資を受けづらい状態に陥ります。

③企業は融資を受けなければ、事業の展開や設備の拡充などの資金が不足していきます。

④資金が不足した各企業の経済活動が活発でなくなるため、世の中に新たな仕事が生まれません。

⑤世の中のお金回りが悪くなり、給料も減り、不景気と言われる状況になります。

⑥就職が難しくなり、子育て資金がないため少子化が進み、状況はさらに悪化していきます。

⑦人々が豊かな生活を送れなくなってしまいました・・・。

簡単に説明すると、このようなシナリオになります。
国としては、このような事態へ進行しないように、金利を引き下げ、
経済活動を活発化させようとしているのです。

そして、その影響が我々の受け取る普通預金利息の減少という形でも生じているのです。
この状況はしばらくは続くでしょう。国の金融緩和政策には未だ出口は見えていないのですから。

物価上昇

続いて、「定期預金に預けていれば、少なくともお金は減らないよね?」
という問いに答えさせていただきます。

こちらは、「額面金額は減りません。」という回答になります。
※ペイオフなどの各種制度を無視した、簡易的な回答です。

さて、「額面金額は」と申し上げましたが、どういう意図かと言いますと、
「物価上昇により、お金の価値が目減りしていく可能性が高い。」ということをお伝えしたかったのです。
周りの物価が上がれば、持っているお金の価値は実質的に目減りしていきます。

実際に皆様が購入されている日用品(たまごや牛乳など)の価格はどうでしょうか。
皆様が普段給油している車のガソリン価格は上がっていないでしょうか。
以前と比べて上がっていますよね。

ガソリン価格等に関していうと、日本が意図して上昇させているわけではないのですが、
一般的に物価の緩やかな上昇は、経済活動を活発化してくれる側面があります。
(物価が上がる→売り上げが上がる→社員の給料が上がる→そのお金で消費活動を行う→お金が循環する)

そのため、国としては緩やかな物価上昇を促進しようと、
「物価上昇率前年比2%上昇」を目標に掲げて、今後も政策を推進する方針を採っています。


それでは私たちは、物価が2%ずつ上昇していく様子を黙ってみていれば良いのでしょうか。
私たちの預金は毎年2%ずつその価値が目減りしていきます。

それなのに、定期預金に付く利息は0.002%ほどです。
完全に物価上昇に負けてしまっています。


以上、2つの観点から、預金利息について検討しました。
今まで預金しかしたことがない方は、これを機会に今後の資産形成について、
考えていくことが賢明かと思われます。


また前提として、国は私たちの暮らしを一方的に悪くするようなスタンスを取っている訳ではありません。
預金金利が付かないことは事実ですが、その一方で様々な資産形成の推進政策を行なってくれています。
そういった国策を利用して、楽しみながら資産形成を行なっていきましょう。

まとめ(今後の資産形成について)

さて、定期預金と日本の現状について解説を行わせていただきました。
ここまで読んで、「今の定期預金の状況がよくないことは分かったけど、じゃあどうすればいいの。」
と、感じられた方も多いかと思います。

そういった方に向けて、別記事で資産形成の方法について解説を行ないました。
こちらの記事では、今後に向けてどういった選択肢があるのかを確認していただくことができます。

今回の記事をご覧になっていらっしゃる方は、現状の預金利息の低さに疑問をもち、
今後の資産形成について、真剣に考えられていらっしゃる方かと思います。

そういった方皆様にお役立ていただけるように、記事を書いておりますので、
皆様の今後の資産形成について、少しでも参考なれば幸いです。


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